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【東京スポーツ杯2歳S】アサヒ 良馬場なら32秒台の大激走あるぞ!/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2021年11月18日(木) 18時30分
 ダービーが終わった後の6月初旬、東京開催でデビュー予定の有力2歳馬を取材している際に、金成厩舎で「いいモノを持っているし、初戦から走れそうですよ」と加山助手の感触が良かったのが東スポ杯2歳S(20日=東京芝1800メートル)に出走するアサヒカレンブラックヒル産駒にしては、と言っては大変失礼なのだが、セレクトセールで4320万円(税込み)の値段がついていたことにまずは驚き。ただ、それだけのことはあって、確かに2歳馬にしては馬格があり、調教でもしっかり動けていたので、デビュー戦では本命にしようと思ったのだが…。

 父の産駒は先週末時点でも芝18勝に対して、ダートはその倍以上の37勝という成績からも、圧倒的にダート寄りの傾向が強いのが気にかかり…。デビュー直前の木曜に「まだ(ウッド)チップでは動き切れないところがあるけど、芝コースでの最終追い切りは動けていたし、終わった後もケロッとしていましたよ」と加山助手から再プッシュするコメントがあったにもかかわらず、軽視。別の馬から大勝負をし、2着に来られて大ヤケドをした。

 この時の勝ち馬ジオグリフが次走の札幌2歳Sで圧勝し、3、4着馬も勝ち上がっていることを踏まえれば、6月の東京開催・新馬戦の中でも屈指のレベルだったことが分かる。次走の中山戦(2着)では出遅れが影響し、新馬戦で先着していたアスクビクターモアをとらえきれなかったが、デビュー戦と同じ東京に戻った前走は、直前に雨が激しく降り、稍重に悪化した馬場で後方から追走し、ただ一頭上がり33秒台の脚で豪快に差し切った。しかも、レース後に田辺が「勝ちにこだわるのであれば、モマれない競馬をした方がいいけど、まだ力む面もあったりするので、我慢をさせることを勉強させた」と語ったように、今後を見据え、“教育”を施した上での余裕V。与えられたテーマに一発回答で答えたことも含め、大いに意義のある戦いだった。

 この中間の1週前追い切りでは併せた相手に遅れたものの、「少し時計がかかる馬場だったからね。気になるようなところもないし、すこぶる順調だよ」(池上助手)と陣営に不安な様子はゼロで、「落ち着いて我慢が利いているし、課題のゲートもしっかり取り組んだから、今度は良くなってくると思う。それに重いウッドコースや雨馬場では走りがもうひとつなところを見ると、きれいな馬場のほうがいい」。苦手な悪化した馬場で上がり33秒9なら、良で32秒台の極限脚も可能? 激走があっても不思議はないとひそかに期待している。

(美浦の穴狙い野郎・松井中央)

東京スポーツ

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