東京競馬場の芝2400mコースを舞台に外国からの招待馬を迎え撃つレースとして1981年に創設され、今年で41回目。当初は来日する馬たちにまったく歯が立たなかったが、2006年以降は、日本の馬たちが15連勝というレースだ。
◎
シャフリヤールは今年の
日本ダービー馬。今年の
日本ダービーはスタートして2ハロン目こそ速かったが前半1000m通過が60.3秒で1マイル通過1分37.2秒という遅めの平均ペース。レースの上りタイムが33.9秒で、1着から3着までの馬すべてが推定33.4秒という瞬発力勝負をハナ差で制したのが本馬だった。
毎日杯をレコード勝ちするくらいのスピードタイプだから不良馬場の
神戸新聞杯は参考外。今回は、ある程度ペースが流れそうなメンバーだが、しっかりと脚をためることができればチャンスはありそうだ。
〇
コントレイルは昨年の三冠馬。前走は前後半の1000mが60.5秒-57.4秒という流れを後方待機。出走メンバー最速となる33.0秒の末脚で前を追ったが
エフフォーリアを捕らえることができなかった。当時、休み明けでマイナス8kg。同じ休み明けの
大阪杯がプラス16kgだったから判断に迷うところだが、今回も馬体重には注意を払いたい。
▲
オーソリティは東京競馬場芝2500mの
アルゼンチン共和国杯で2連覇を成し遂げ、3歳春には
青葉賞にも勝っている。その
青葉賞は前半1000mが60.4秒で1マイル通過1分36秒8。開幕2週目で馬場状態が良いことを考慮してもレベル的には低くないレースだった。一瞬の切れ味というよりも長く良い脚を使える馬で、タイプ的には
ジャパンC向きともいえるが、GI競走における実績が乏しい。ハンデキャップタイプとは思いにくいが、今後を占う重要な1戦になりそうだ。
△
アリストテレスは
菊花賞2着馬。3歳夏に本格化の兆しを見せて
菊花賞で三冠馬を苦しめたくらいだから期待が膨らんだ馬だった。春シーズンは案外だったが
京都大賞典は800m毎のラップが49.7秒、46.7秒、48.1秒という厳しいラップとなり最後は11.6秒、11.8秒、13.0秒。スタミナと底力が問われる1戦を自ら演出し、ハナ差2着は価値が高い。
良馬場なら崩れない△
ワグネリアンは一昨年の3着馬。
富士Sはマイルの流れに対応できなかったが3着馬から0.2秒差で悪い内容ではなかった。△ブルームはブ
リーダーズCターフの2着馬。R.ムーア騎手が手綱を取るのは魅力だ。