先週時点で除外対象。予想合戦でも印を回すことはできなかったが、今、第22回
チャンピオンズC(5日=中京ダート1800メートル)最大の穴馬はこの馬かと気になっているのが
アナザートゥルースだ。
前走の
みやこSは1、2着馬の4角通過順が「9」→「13」という差し、追い込み決着。先行勢には厳しい流れのなか、ハナを奪って主導権を握り、残り100メートルまで先頭。3着に踏ん張った内容はきらりと光るものがあった。
回避馬が出たことで出走が叶っただけに、週明けのトレセンで真っ先に高木調教師を直撃すると…まずは「出られることになって良かったです」と安堵の表情。続けて「もまれなければハナにはこだわらない馬なんだけど、近走は内めの枠が続いて、なかなか思うようなレースができないこともあった。前走も内枠だったので、ハナを主張したが、キツい展開でもよく踏ん張って力のあるところを見せてくれた」と改めてレースぶりを評価した。
同厩舎で活躍した半兄
サウンドトゥルーは、7歳で
JBCクラシックを制覇し、南関東に移籍後、10歳になっても大井の重賞・
東京記念を制すなど高齢になっても活躍を続けたが、7歳秋を迎えた本馬についても高木師は「年齢を重ねるごとに力をつけているし、やはりこの血統の強みですね」。
昨年の
チャンピオンズCは13着と不本意な結果に終わったが、「兄もそうでしたが、この馬も暑い時期が苦手で冬場に調子を上げるタイプ」(高木師)。結果的に夏場に2戦した疲れが抜け切らずにぶっつけ参戦となり、本来のデキを欠いていた。
その点今年は夏場をしっかり休養にあてて、状態面の不安は全く感じられない。さらに「右回りだと体ごとモタれるところがあるんです。以前はブリンカーが効いていたんですけど、近走はその効果ももうひとつで…。左回りだとコーナリングがスムーズですからね」と中京替わりもむしろプラスとなりそうだ。
「できれば外枠を引いて、速い馬を前に見ながら、自分のリズムで運べれば」と語るように、1月の
東海Sで2着した時以来となる外枠ゲットなら…前走以上の激走があっても不思議はない。何かしらの印を回してマークしたい。
(美浦の穴馬発見野郎・松井中央)
東京スポーツ