かつては秋シーズンの開幕を告げる2000mのハンデ戦として行われていた重賞競走だったが、2012年に暮れに移設されたのを機に1800mへと変更され、2017年からは2000mの別定重量戦として行われている。頻繁に条件変更がされているので、過去の傾向と照合しにくい面があるが、昨年はこのレースを勝った
レイパパレが
大阪杯を制し、一昨年の勝ち馬
ロードマイウェイと、18年の優勝馬
エアウィンザーは厳寒期を休養にあてて
金鯱賞へと駒を進めている。GIシリーズの合間に行われるとはいえ、注目のレースだ。
◎
ソーヴァリアントは
セントライト記念の2着馬。デビュー戦は出遅れて最後方。最後はすごい脚で追い込んだが3着。2戦目で1位入線を果たしたものの、のちに失格の憂き目にあうなど不運ともいえる競走生活のスタートだったが、4戦目の初勝利から
弥生賞4着を経て条件戦を2連勝と波に乗ってきた。
前走の
セントライト記念は前後半の6ハロンが72.7秒、71.8秒という淀みないペースの流れに乗って正攻法で勝ちに行ったが、最後は勝ち馬に強襲されてしまった。それでも。のちの
菊花賞2着馬には先着を果たしており能力を見せた1戦だった。今週から仮柵が設けられるBコースへと変更になるものの、使い込まれて荒れた馬場を味方にできそうだ。
〇
ペルシアンナイトは17年
マイルチャンピオンシップの優勝馬。それを最後に勝ち運には恵まれていないが、
大阪杯2着、
マイルチャンピオンシップ2着、3着、
札幌記念2着、3着と高いレベルのレースで上位入線を果たしている。前走の
天皇賞・秋は後方から追い込んで0.8秒差7着。前半に楽をしていたとはいえ上がり33.1秒は
コントレイルに次ぐものだった。もう一花咲かせてほしい。
▲
ジェラルディーナは特別競走を3連勝中。もともと素質を高く評価されていた馬だがレースに集中しないところがあって出世が遅れていた。前走の
西宮Sは半マイル48.7秒のスローペースだったが。後方待機から33.3秒の末脚で突き抜けた。ここは試金石となる1戦だが、注目の1頭だ。
△
マイネルウィルトスは
アルゼンチン共和国杯2着。強敵相手の
札幌記念でも差のない4着しており侮れない。最後に
小倉記念の末脚が印象的な△
モズナガレボシの名前をあげておきたい。