中京開催となってから2021年で8回目となるダートの頂上決戦・
チャンピオンズカップ。今年も白毛馬
ソダシの参戦をはじめ、ディフェンディングチャンピオンの
チュウワウィザード、
帝王賞覇者
テーオーケインズ、
フェブラリーS優勝馬
カフェファラオ、JpnI・2勝の地方馬
カジノフォンテンなど注目馬が多数。
「データを基にしつつも、データに頼りすぎない」をモットーとする馬券師集団・A-10解析班がこの一戦を展望。彼らが「面白い存在」とする出走馬や、コースの特性などについて解説をしてもらった。
■芝の中距離戦に通じるものがある
チャンピオンズCが行われる中京ダート1800mの種牡馬ベスト5は、
クロフネ、
ディープインパクト、
ゴールドアリュール、
ルーラーシップ、
エンパイアメーカーの順(2016年以降、2021年12月3日現在。以下の勝利数等も同様)。
人気の
ソダシの
父クロフネが15勝を挙げてトップで、ダートの活躍馬を多く出している牝系でもある。当然注目すべき存在だが、このコースの
クロフネ牝馬は下級条件しか勝てておらず、8勝中6勝は牝馬限定戦。上級馬は芝のマイル以下を得意とする産駒が多い
クロフネで、
ソダシもマイルGIを2勝という実績。このあたりがどう出るかがポイントとなりそうだ。
そのほかでは、全体の数字ではリーディング上位には食い込めなかったものの、特別戦で大きく数字を伸ばしているのが
エーピーインディ系。特に
シニスターミニスター、
カジノドライヴ、
マジェスティックウォリアーの3頭はそれぞれ勝率が16.7%、16.7%、40.0%と高く、馬券圏内に好走した8回のうち7回が1着と勝ち切る傾向にある。
上記3頭を父に持つ
カジノフォンテン、
サンライズホープ、
テーオーケインズに加え、同じく
エーピーインディ系
パイロ産駒の
ケンシンコウ、
メイショウハリオも面白い存在だ。
またこのコースは前半スロー、後半ロングスパートという流れになりやすく、これは芝の中距離戦に通じるものがある。だからこそ近5年だけでも、
ジャングルポケット、
アグネスデジタル、
ネオユニヴァース、
シンボリクリスエス、
キングカメハメハと芝の中距離GI勝ち馬の産駒が馬券圏内に好走している。これはダート戦としては特殊な適性が要求されており、リピーターが生まれやすい状況。
インティ、
チュウワウィザードのリピーター候補も注視しておきたい。
これらレースの特徴、各馬の適性を吟味しつつ、最終結論は
ウマい馬券でお伝えします。
(文=A-10解析班)