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ステイヤーズS・G2」(4日、中山)
格上挑戦の
ディバインフォースが、暮れの中山名物マラソンレースを制した。道中は中団よりやや後方で脚をため、2周目の3角から徐々に進出。最後はメンバー最速の上がり3F34秒6で鋭く伸びて、押し切りを図る
アイアンバローズを半馬身差かわし、重賞初制覇を成し遂げた。
6番人気の低評価をあざ笑うような会心の勝利。
ワークフォース産駒による重賞初タイトルともなった。田辺は「レースの流れが遅かったので、ある程度の位置で競馬ができたのが良かった。直線までためてどこまでと思っていたが、こちらが思った以上にいい手応えだった」と声を弾ませる。
3勝クラスの身ながら挑戦を選択した寺島師は、「中山コースのような小回りは合うと思っていたし、この馬にしてはいいポジションが取れた」としてやったりの表情を浮かべた。
今後は休養を挟み、22年2月26日にサウジアラビアで行われるレッド
シーターフHC・G3(キングアブドゥルアジーズ、芝3000メートル)への参戦も視野に入れている。指揮官は「登録はします。いろいろ選択肢が増えましたね」と大きなプランを口にした。今後の長距離路線を大いににぎわす存在となりそうだ。
提供:デイリースポーツ