先週の更新で取り上げた
ホウオウルーレットは12月4日中山6R(ダート1800m)を7馬身差で圧勝。走破時計も優秀で能力の高さを見せつけた。半兄の
オメガパフュームと同様、ダート路線での飛躍が楽しみだ。その
栗田徹厩舎からは今週も注目の良血がスタンバイしている。
【12月11日(土) 中山芝1800m】
◆
グートアウス(牡、
父キングカメハメハ、
母リトルダーリン、美浦・
奥村武厩舎)
祖母の
エリモエクセルは
オークス馬。母はデビュー勝ちを含め、芝の1600〜1800mで3勝した。夏にゲート試験を受け、その後は牧場で成長を促してから再入厩した。先週の追い切りはウッドチップコースで3歳馬と併せ、5F69.1-1F12.0を計時。5日の日曜追いでは
キミワクイーン(阪神JFに出走予定)を相手に1F11.5をマークしている。「まだ物足りない部分もあるけど、口向きの課題などは改善している。もともと馬格は良かった。現状でも十分に動けているし、まだまだ変わってきそう」と
奥村武調教師。鞍上は
戸崎圭太騎手を予定している。
◆
レーヴディノエル(牝、父
ロードカナロア、
母レーヴディソール、美浦・
栗田徹厩舎)
母は阪神JFの勝ち馬。おじに
アプレザンレーヴ(
青葉賞)、
レーヴミストラル(
青葉賞、
日経新春杯)がいる。9月末にゲート試験を合格し、ノーザンファーム天栄で乗り込んでから再入厩。先週の追い切りはウッドチップコースで5F67.5-1F11.9を計時し、古馬に先着した。「大雨で馬場も悪かったし、よく動けている。弱いところがある血統でもあり、じっくりと進めてきた。ちょっと気難しい面もあるけど、芝向きの軽い走りで切れそう」と
栗田徹調教師。翌週も視野に入れつつ、鞍上は調整中となっている。
【12月12日(日) 中山芝1600m】
◆
スパイダーゴールド(牡、
父ダイワメジャー、
母シュガーショック、美浦・
鹿戸雄一厩舎)
1歳上の半兄に
ラーゴム(
きさらぎ賞)がいる。こちらもゲート試験は9月中に合格。11月に入ってから再入厩した。先週は芝で追い切られ、1勝馬の
フミバレンタイン(
つわぶき賞に出走予定)を追走して併入。先々週も1勝馬の
トータルリコール(
黒松賞に出走予定)と併せており、すでに勝ち上がっている馬たちを相手に余力十分の動きを見せている。「いい感じに動けている。だいぶ落ち着きも出てきたし、
ダイワメジャー産駒でマイルぐらいが合いそうなタイプ。前向きな気性的で初戦から動けると思う」と
鹿戸雄一調教師。鞍上は
三浦皇成騎手を予定している。
◆
ポップパフォーマー(牡、父
イスラボニータ、
母ロリポップガール、美浦・
新開幸一厩舎)
6歳上の半兄
エレクトロポップはダートで5勝し、オープン入りした。一族からは
ポップロック(
目黒記念を連覇)、
オースミベスト(
目黒記念2着、
ダイヤモンドS2着)が出ている。9月3日にゲート試験を合格し、山元トレーニングセンターで乗り込んでから再入厩。先週の追い切りはウッドチップコースで1F11.5を計時し、3頭併せで優勢の動きを見せた。「古馬をアオるぐらいだったし、馬がしっかりとしてきた。楽に動けているし、気持ちの面も前向き。調教通りなら初戦から好勝負になると思う」と
新開幸一調教師。鞍上は
大野拓弥騎手を予定している。
(取材・文:竹之内元)