阪神JFに管理馬を登録している21人の調教師のうち、2016年以降の阪神芝1600mにおける勝利数、複勝率、複勝回収率をもとに抽出。阪神JFで馬券的にも「見逃せない調教師」とは?
3位は
国枝栄調教師。集計期間内に阪神芝1600mで[1-6-0-4]。関東の厩舎なので出走回数が限られ、勝利数こそ1勝のみだが、上級条件ばかりを使っての連対率63.6%は驚異的な数字だ。18年
桜花賞を
アーモンドアイで制し、20年阪神JF、21年
桜花賞を
サトノレイナスで2着。その他にも18年
うずしおSを
ディープジュエリーで5番人気2着、19年
元町Sを
ディキシーナイトで9番人気2着するなど、しっかり適性を見極めて遠征している印象だ。
今年は前哨戦の
アルテミスSを制した
サークルオブライフが出走予定。この厩舎なら遠征に不安はなく、この馬自身、新潟遠征で既に長距離輸送を経験している。しっかり力は出し切れるだろう。
2位は
矢作芳人調教師。集計期間内に阪神芝1600mで9勝を挙げ、複勝率26.3%を記録している。一流厩舎は過剰人気により回収率が低くなりがちだが、矢作厩舎の阪神芝1600mでの複勝回収率は139%。馬券妙味十分だ。
今年は
パーソナルハイが出走予定(抽選対象)。前走は勝ち馬の決め手に屈したものの、渋太く粘って2着。思い切った逃げ戦法で、場内を湧かせてくれそうだ。
第1位に輝いたのは
須貝尚介調教師。集計期間内に阪神芝1600mで11勝を挙げ、複勝率は39.2%。複勝回収率も110%とベタ買いプラスとなっている。
ソダシで20年阪神JF、21年
桜花賞を制しているほか、20年の朝日杯フューチュリティSを
ステラヴェローチェで2着と大舞台での活躍が目につくのが特徴。この秋、須貝厩舎は、
秋華賞、
菊花賞、
チャンピオンズCと上位人気に支持されながらも馬券に絡めていないが、得意の阪神芝1600mでこの流れを断ち切りたいところだろう。
今年は
ベルクレスタが出走予定。
アルテミスSは
サークルオブライフの2着に終わったが、楽な手応えで好位から抜け出すというセンス溢れる走り。この操縦性の高さはGIの舞台では大きな武器になるはずだ。