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【カペラS】久々でも充実期迎えたダンシングプリンスが宮田調教師に重賞初制覇のクリスマスプレゼントだ/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2021年12月09日(木) 18時01分
 フランスのミカエル・ミシェル騎手(26)が現地時間2日にフランスのルクロワゼラロッシュ競馬場で落馬。鎖骨の開放骨折と後頭部に水平破折、前頭部の外傷と診断され、今も大学病院で入院中となっている。4頭が絡む大事故にもかかわらず、すでに起き上がれるようになっているとのことで、その回復度合いに驚かされる。

 昨年1月に地方競馬の短期免許を取得し、南関東で騎乗していた際にはずっと“追跡”してきたが、ひたむきに競馬に取り組む姿を見てきたものとして、落馬の一報を聞いた際には深い衝撃を受けた。ただ、このまま1か月ほど安静にした後、順調ならリハビリに入る模様なのでまずはひと安心。短期免許期間中はハードな地方競馬の騎乗を一日も休まずこなし、どんなに疲れていても取材にしっかり時間を割いて受け答えしている彼女の姿には心身両面での優しさと強さを感じたが、ゆっくり時間をかけてでも構わないので本人がよく口にしていた不屈の精神で馬上に戻ってくるのを待ちたい。

 そのミシェル騎手が南関東で騎乗中の昨年1月にエージェントの社台サラブレッドクラブの角南氏から「春に出戻る予定ですが、中央でも重賞を取れるぐらいの素質の持ち主なので、覚えておいたほうがいいですよ」と言われたのがカペラS(12日中山ダート1200メートル)出走のダンシングプリンス

 その言葉通り、宮田厩舎に転入し、昨年4月に1勝クラスで復帰すると3連勝で一気にオープン入り。重賞初挑戦となった昨年のカペラSではクビ+クビ差の惜敗も重賞奪取はすぐと思われた。ただ、その後は脚元の不安からわずか2戦しか使うことができず、今回も8か月ぶりだけにデキに不安を感じる。

 しかし、宮田調教師は「1週前追いは前日の雨の影響で坂路の時計がかかっていたけど、楽に動けていましたし、この時期でも毛ヅヤがピカピカで状態は良さそうですね」と好感触。続けて「2回、入厩はしたけど、脚元など状態ひと息のところがあって無理せずじっくり立て直したことが良かったと思う。キ甲も高くなって体にボリュームが出て、よりパワーアップしていますね」と成長ぶりにも手応えを感じていた。

 2走前の大和Sでは直線で蹄跡に驚いて少しバランスを崩すシーンも見られたが、「シャドーロールを着けてからは気にならないですし、テンに速い馬がいれば、控える競馬もできる。それに中山では安定しているので、胸を借りる立場ですが楽しみ」と期待を寄せる。

 久々でも充実期を迎えた今なら、昨年のリベンジで宮田調教師に一足早い重賞初制覇のクリスマスプレゼントを届けてくれると信じて、馬券を握りしめ応援したい。

(美浦の追跡野郎・松井中央)

東京スポーツ

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