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【阪神JF】サークルオブライフ 2歳女王戴冠 M・デムーロ JRA2歳G1完全制覇

デイリースポーツ
  • 2021年12月13日(月) 06時10分
 「阪神JF・G1」(12日、阪神)

 3冠牝馬アパパネや、G1・9勝のアーモンドアイを輩出した名門・国枝厩舎から、新たなヒロインの誕生だ。3番人気のサークルオブライフが豪快な差し切りを決め、2歳女王の座に輝いた。騎乗したM・デムーロ騎手(42)=栗東・フリー=は、この勝利でJRA2歳G1完全制覇、18年ダノンファンタジーで制したC・デムーロとの兄弟制覇となった。2着は8番人気のラブリイユアアイズ、3着には4番人気のウォーターナビレラが続き、1番人気のナミュールは4着に敗れた。

 冬の仁川に、大きな雄たけびが響いた。サークルオブライフを勝利に導いたM・デムーロは、「イ〜ヤッホー」と両こぶしを何度も突き上げ、出迎えた国枝師と固く抱き合った。阪神JF初騎乗から20年。10度目の挑戦で手にした栄冠。JRA2歳G1完全制覇を達成する会心の勝利に、鞍上は「うまくいってうれしい。素晴らしい脚だった」と相棒を絶賛した。

 信頼という絆が、勝利への原動力だった。道中は中団やや後方を追走。終始、外々を回る苦しい展開になったが、4角では迷わず外へ導いた。直線は右ステッキ連発で相棒を鼓舞。「結構外に行ったけど、馬を信じていた。レース前も勝つイメージしかなかった。最後の坂で負けないと思った」。残り100メートル付近で、粘るライバルを見事に差し切った。

 兄の貫禄も見せつけた。弟のC・デムーロが3年ぶりに短期免許で来日。妻と子どもが母国イタリアに帰国しており、現在は自宅に招いての2人暮らしだ。普段は言葉の通じない弟の世話を焼く優しい兄。だが、勝負となれば話は別だ。「クリスチャンはとてもうまい。けど、負けたくない。勝つととてもうれしい」。弟が騎乗した1番人気ナミュールを倒してのVに、思わず白い歯がこぼれた。

 国枝師も「うまく乗ってくれた。安心して見ていられた」と人馬をたたえる。3冠牝馬アパパネと同じ、福田助手が担当する素質豊かな2歳牝馬。20年引退したG1・9勝の名牝アーモンドアイなど、これまで数々のG1馬を輩出した名門に誕生したニューヒロインに、「来年が楽しみ」と師の期待も大きい。

 今後についてはオーナーと協議して決めるが、22年の牝馬クラシックを目標にする方針だ。桜花賞(4月10日・阪神)と同じ舞台での勝利に、「自信が湧いてきたね。もともと長いところがいいと思っていたし、桜花賞を勝てれば、オークス(5月22日・東京)はより自信を持って出せる」と指揮官。桜花賞オークス、そして厩舎3頭目の牝馬3冠へ-。2歳女王の夢は、広がるばかりだ。

提供:デイリースポーツ

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