「
京都金杯・G3」(5日、中京)
テーマは『積極性』だ。中京コースの重賞覇者である
ルークズネストとコンビを組み、新年一発目の重賞へチャレンジする22年の新成人・
泉谷楓真騎手(20)=栗東・本田。21年の函館2歳S(
ナムラリコリス)で重賞初制覇を達成したデビュー3年目の若武者が、“意識改革”でさらなる飛躍を誓った。
希望で胸を躍らせる新成人に、年明けからいきなり重賞Vのチャンスがやってきた。21年12月18日に20歳になったばかりの泉谷が、
ルークズネストとのコンビで
京都金杯に挑む。相棒は
ファルコンS制覇&
シンザン記念2着など、中京コースとの相性が抜群だけに、期待は大きく膨らむばかりだ。
今回初めてコンビを組むが、「競馬ではないですが、
ポートアイランドSの1週前に追い切りで乗ったことがあります。すごくいい馬ですよ。跳びが大きい馬で、切れるというよりも長く脚を使う馬だと思います」と既に特性は把握済みだ。
実は
ポートアイランドSでも騎乗予定だったが、同日の
スプリンターズSに出走予定だった
ヨカヨカが故障したことで、幸に手綱が戻った経緯がある。「仕方のないことだと思いました。ただ、その時のことがあったから、今回の依頼を頂けたと聞いています。ありがたいですね」と関係者に感謝するとともに、その期待に応えたいと力を込める。
「20歳になったからといって、特に何も変わりません」ときっぱり。ただ、3年目の抱負を聞くと表情が引き締まる。「今年はもっとポジションを取りにいく競馬をしたい」。そう考えたきっかけは、3つ上の先輩・横山武の存在だ。「
ホープフルSを見ても、いいポジションを取って、そこで収まっている。勝つためには、ああいう競馬をしないと」。『積極性』が22年の最大のテーマだ。
ルークズネストに対しても、「無理して行く気はないですが、ある程度のポジションを取りたい」と好位からの競馬をイメージ。「昨年、北海道で函館2歳Sを勝てましたが、こっちでも重賞を勝ちたいです」。
金杯で乾杯を-。お酒は弱くて飲めないという泉谷だが、勝利の美酒ならどれだけ味わってもいい。
提供:デイリースポーツ