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【京成杯】オディロン 芝手応えアリ ダート実績もキタサン産駒侮れない

デイリースポーツ
  • 2022年01月12日(水) 06時02分
 「京成杯・G3」(16日、中山) 

 登録馬17頭中16頭が1勝馬。重賞で実績を残した馬が少ないなか、忘れてはいけないのがオディロンだ。2戦目にダートで勝ち上がると、前走は地方交流重賞のJBC2歳優駿で4着。ダートでの実績しかないが、キタサンブラック産駒だけに芝適性も秘めている。

 勝ち上がったのがダートで、重賞でも好走したオディロンだが、芝を見限っての路線変更ではなかった。芝9Fの新馬戦は、前半5F通過60秒2のよどみのない流れを3番手で運ぶなど、通用するスピードは見せている。6着だったとはいえ、パドックだけでなく、スタートしてからもいななき通しで、力を出せなかっただけだ。

 上床助手が「走り方を見ても芝でもいい感じはするし、ここの結果次第で芝路線を中心に考え直すってこともあるんじゃないかな」と話すように、今回が試金石。「1カ月前に帰厩した時には、まだ少し緩いかなとも思ったんだけど、先週やってピリッとしたね。具合はだいぶいい。体つきも少し大きくなった感じがする。大人にもなったかな」と、手応えをにじませる。

 京成杯は、勝ち馬に10年ダービー馬エイシンフラッシュが名を連ねるなど、出世レースの一つ。過去10年で前走がダートの馬は〈00010〉と結果を残せていないが、2歳時にダートを走った馬の台頭はしばしばある。14年勝ち馬のプレイアンドリアルは門別デビューの地方所属馬。距離が1600メートル時代だが、94年覇者ビコーペガサスは2歳時にダートで2戦2勝。93年Vのオースミポイントも前走がダートだった。

 オディロンは前走のJBC2歳優駿で、前崩れの展開を先行して4着に粘り込んだ。「流れが速かったのを考えるといいところがあったと思う」と同助手は前向きだ。ダートを歩んできたと言っても、立派な重賞好走馬。軽々には侮れない。

提供:デイリースポーツ

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