南関東・船橋から昨年のNAR3歳最優秀牡馬
キャッスルトップ(牡4歳、船橋・渋谷博)が、AJCCでJRA&芝に初挑戦する。
21年夏の
ジャパンダートダービーを12番人気で逃げ切った快速の持ち主。オーナーブリーダーでもある北海道新ひだか町の城市公氏は、家族経営の小さな牧場だ。渋谷博師は「80歳を過ぎたご夫婦でやっている牧場でね。トップを担当しているのはその息子さん。それに仲野はウチの一番弟子なんです。最高ですね」と歓喜の瞬間を思い、目を細める。
主戦の仲野光は競馬学校卒業目前に退所し、派遣会社などで働いていた経歴を持つ。それでも競馬愛が冷めることはなく、故川島正行調教師のもとへ飛び込み、騎手になったのは24歳。それから7年、師匠の馬で恩返しを果たした。今回の芝挑戦は、
ジャパンダートダービーV直後に「来年は芝へ行こう」と関係者で話し合い、そのチャンスをうかがっていた。
トレーナーは言う。「血統的に芝を走っている馬はいないけど、トップは
ジャパンダートダービーのように想定外のことをしてくれる馬。そこにかけたい。今回も行けたら行く。まだ4歳、いい経験に」。JRAのエ
リートがそろう舞台だろうが、反逆魂全開。今回もハナを譲るつもりはひとかけらもない。
提供:デイリースポーツ