先週の
日経新春杯と同じ中距離のGII戦。
日経新春杯がハンデ戦だったのに対して、こちらは、強い馬が有利な別定重量戦。
天皇賞・春や
大阪杯などを狙う馬たちにとっての始動戦だが、今年は
ジャパンダートダービーの覇者
キャッスルトップの参戦が興味を引く。
とはいえ、本命は◎
オーソクレースで譲れない。骨折などで春のクラシックは断念したが、
菊花賞2着、
ホープフルS2着と強い明け4歳世代を代表する1頭だ。GI級を連発している
エピファネイア産駒で、母は
宝塚記念で
ドゥラメンテを負かした名牝。ファミリーには活躍馬がズラリと居並ぶ良血馬だ。まだ5戦のキャリアしかなく、心身ともに完成の域には達していないようだが、その分大事に使われているので、これからも成長の余地がある。
舞台となる中山芝2200mコースは瞬発力よりも、タフな持久力が求められるコース。
セントライト記念は9か月の休み明けということもあって連対を外してしまったが、本質的にこの距離コースが苦手とも思えない。
〇
ポタジェは
新潟大賞典2着馬で、
金鯱賞、
毎日王冠はいずれも3着。オープン入りしてからは左回りを選んだローテーションを歩んでおり、今回は久しぶりの右回り。とはいえ、中山競馬場は新馬勝ちを記録しているコースでもあり、また半姉
ルージュバックは同じ中山芝2200mで行われる
オールカマーの優勝馬だ。
天皇賞・秋では初めて4着以下を経験したが、強力メンバー相手に堂々としたレースだった。あの経験を活かしたい。
上位2頭がそれぞれ不安を抱えるだけに
中日新聞杯勝ち馬▲
ボッケリーニにもチャンスがありそうだ。5歳時に本格化し、
宝塚記念も勝った
ラブリーデイの全弟らしく。4歳12月に重賞初勝利。その後も大きく崩れていない。トップハンデを背負った前走は同情の余地があるものの、ここ数戦は切れ負けしている印象。中山芝2200mコースの舞台を味方にしたい。
約1年にも及ぶ休み明け2戦目で変わり身を見せた△
キングオブコージは
目黒記念の優勝馬。この距離コースで3勝クラスを卒業した△
スマイル、過去2年このレースで好走している△
ラストドラフトと、最後に
セントライト記念で
ソーヴァリアント、
オーソクレースらを破った△
アサマノイタズラの名前を挙げておきたい。手綱が戻った嶋田騎手の騎乗にも注目だ。