今週末も引き続き、中山・中京・小倉の3場開催。
重賞は日曜日にGII戦がふたつ。2月のGI
フェブラリーSに向けての前哨戦ともいえる
東海S(GII・中京ダート1800m)。古馬の中距離戦線の
ステップとしても大事になる
AJCC(GII・中山芝2200m)がスタートする。
どちらのレースも注目を集める馬が多数出走してくるが、今週は芝の重賞ということで
AJCCのほうをピックアップ。いつものように過去10年データから馬券のヒントを探っていこう。
1.1番人気は信用できる?
AJCCのここ2年は、
アリストテレス(21年・鞍上ルメール)、
ブラストワンピース(20年・鞍上川田)と1番人気が2連勝中。その前も1番人気馬は3年連続で2着になっている。1番人気馬の近5年成績は勝率40パーセント&連対率100パーセントという優秀な数字だ。しかし過去10年データとなると1番人気馬はわずか3勝のみ。成績は【3-3-0-4】で、近5年が出来すぎともいえる。
一方、1番人気馬が馬券外になっている4回(13・14・15・16年)は、かわりに2番人気がキッチリ馬券圏内になっている。人気上位の補完作用は効いているのだ。過去10年2番人気馬は【3-1-2-4】。3連複や3連単ならば、1番人気・2番人気どちらかが必ず絡むという傾向にある。
今年は
オーソクレース、
ポタジェあたりが上位人気。3連馬券用の軸馬にするなら、この2頭のどちらかが有力となるだろう。
2.荒れるか荒れないかの見極めは頭数にある?
過去10年の馬連配当は、500円以内が2回、1000円台が4回でかなり堅めの傾向。ほかは20倍台と30倍台が1回ずつ。万馬券が2回となっている。馬連が堅い理由は、どうやら頭数立てにありそう。配当500円以内の2回はどちらも11頭立てだったのだ。
一方、馬連万馬券となった2年は16&17頭立ての年。頭数多ければ必ず荒れるというわけでもないが、多ければ荒れの期待感はある。しかし今年はどうやら14頭立て。微妙な頭数立てで高配当の馬連というのは期待薄となるのかも?
しかし19年のように11頭立てながら3連複万馬券・3連単10万円超えという年もある。このときは、1番人気の
フィエールマンが2着だったが、7番人気の
シャケトラが1着になっている。頭数少ない年に高配当を狙うならば、人気薄めのアタマ付けということになるだろう。
3.穴馬は中山芝2200mコース巧者を探れ!
中山芝2200mを舞台に行われる重賞というのはこの
AJCCと、秋に行われる
オールカマー、そして3歳限定の
セントライト記念、とGII戦の3つしかない。オープン戦はなし。3勝クラスでは、1月に行われる
迎春Sと、3月の
湾岸Sの2つだけとなる。
ご存知のとおり、この中山芝2200mというのはわりとト
リッキーなコースといわれる。ほかのコースで好走してきた馬でもまさかの取りこぼしがあったりする。
裏返せば、中山芝2200mが得意な馬は再好走の可能性が高い。つまりコース適性が大事ということ。過去には
ウインキートスが、
迎春S2着⇒
湾岸S1着⇒
オールカマーで2着、という例もある。
今回、出走するメンバーでは昨年の
セントライト記念上位組の1着
アサマノイタズラ・3着
オーソクレース。今年の
迎春S1着の
スマイル。一昨年の
湾岸S1着
キングオブコージ。さらには
AJCC2年連続で3着になっている
ラストドラフト。さらには
ウインキートスが勝った昨年の
湾岸S2着だった
アンティシペイトなどもいる。
アサマノイタズラと
オーソクレースは人気上位になりそうだが、そのほかの好走経験馬はオッズ次第では狙いの穴馬となれるかも。
(netkeiba編集部)