今週も東京・中京・小倉の3場開催。
金曜日に立春を迎えながらまだまだ冬の寒さは継続中。それでも晴れの続いた今週、芝・ダートともに乾いた馬場状態のなかでのレースが繰り広げられるだろう。
重賞は日曜日にGIII戦がふたつ。芝マイルのスピード勝負・
東京新聞杯(GIII・東京芝1600m)、3歳たちによるクラシックロードの前哨戦・
きさらぎ賞(GIII・中京芝2000m)がスタートする。
今週はそのうち、昨年は大荒れとなっている
東京新聞杯をピックアップ。いつものように過去10年データから、馬券のヒントになるポイントを探っていこう。
1.1番人気の信頼性は低い! 狙うならば3番人気?
まずは1番人気馬の成績からチェックしていこう。
東京新聞杯では過去10年、1番人気馬で勝てているのは19年の
インディチャンプだけの1勝のみ。成績は【1.0.2.7】という結果になっている。勝率10パーセント、連対率も10パーセント…。これは毎週取り上げるトピックレースのなかでもかなり低い信用性である。ちなみに2番人気馬は【1.0.1.8】で、3番人気馬は【3.1.1.5】。上位人気からは3番人気が一番成績良いという結果になっている。軸にするならば、妙味あるのは馬券圏内キープ率50パーセントの3番人気馬。今年は
ホウオウアマゾンあたりか?
2.配当は跳ねる? 思い切った万馬券シフトで!
次に配当傾向を見ていこう。まずは馬連から。ここは過去10年で3桁配当が一度も出ていない。1番人気の連対率が低いのでガチガチの決着がないのだ。明らかに荒れるタイプのレース。配当としては、10倍台2回、20倍台1回、30倍台2回。それ以上では万馬券が2回ある。狙うならば10〜30倍台の
ボリュームゾーン。馬連万馬券狙いでも無理目という感じもない。
3連複では万馬券以上の配当になっている年が5回。3連単では10万円台以上が4回というデータ。3連複・3連単を買うならば万馬券以上を狙っていって良さそうだ。
3.荒れるレース、だけど10番人気以下の馬は厳しい?
上位人気の信用度が低く、
東京新聞杯は荒れるレースということはわかった。
となれば「10番人気以下の馬」が多く絡んでいるような気もするが、意外にも2桁人気の馬は過去10年でわずか2頭だけである。
記憶に新しいのは昨年12番人気で2着だった
カテドラル。前走
キャピタルS9着からの巻き返しだった。これ以外では16年の11番人気
マイネルアウラートの3着だけ。ほかには8番人気馬が2度優勝(12年
ガルボ・14年
ホエールキャプチャ)という年もあるが、超人気薄馬の割り込みパターンというのは少ない。つまり、狙うのは中位人気同士の組み合わせなのだ。
4.内枠馬有利? 軸馬は1〜3枠から?
過去10年の枠順別成績を見ていくと、やや内枠有利の傾向がありそうだ。
近5年では2枠の馬が4回も連対している。その前の5年では3枠の馬がのべ5頭も連対。ここの2、3枠に加え1枠も合わせた内枠馬の好走が目立つレースといえそうだ。
ちなみに8枠の馬は連対が一度もなく3着1回だけ。7枠の馬は2着1回・3着2回という成績。外にいくほど成績が出ていない傾向にある。
5.狙うローテは前走3勝クラス勝ち組?
昨年勝った
カラテは前走3勝クラスの若潮S1着馬。3年前の
インディチャンプは前走1600万クラス(現3勝クラス)
元町S1着。そのほか15年に勝っている
ヴァンセンヌも前走1600万クラス1着からの
東京新聞杯勝ち。つまり準オープン勝ちからでも通用するということ。これらはいずれも前走マイル戦勝ち&鞍上乗り替わりなしというパターン。
今年出走メンバーから当てはまるのは
ワールドバローズ。穴馬として少々気にしておきたい。
(netkeiba編集部)