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【共同通信杯】ダノンベルーガ 強敵同世代を外から一気に丸のみ いざクラシックへ

デイリースポーツ
  • 2022年02月14日(月) 08時12分
 「共同通信杯・G3」(13日、東京)

 大物感のある走りで重賞初Vをつかんだ。雨馬場も何のその、3番人気のダノンベルーガがメンバー最速の上がりを繰り出してライバルを圧倒。ハーツクライ産駒の素質馬が、クラシックの有力候補へ名乗りを上げた。2着はメンバー唯一の重賞馬で1番人気のジオグリフ。3着には8番人気の伏兵ビーアストニッシドが入った。

 新星誕生だ。3番人気のダノンベルーガが鋭い決め手を発揮し、無傷2連勝で重賞初タイトルをゲットした。降り続く雨で湿った馬場もおかまいなし。メンバー最速の上がり3F33秒7を記録して突き抜けた。松山は「重い馬場だったけど、すごいいい脚を使ってくれて強い競馬をしてくれました」とパートナーをたたえた。

 レース運びは完璧だった。スタートを決めて道中は6番手をキープ。前にジオグリフを見ながら折り合いに専念し、4角で外へ持ち出すと一気にはじけた。ステッキは直線で抜け出す時に使っただけ。最後まで余裕のある勝利だった。「人気馬を見ながら進むことができたし、タメも利いて、追ってからもいい反応で突き抜けてくれました。前走で石橋ジョッキーがレースを教えてくれたので、僕はつかまっているだけでした」。稍重でも持ち前の末脚を披露した。「どれだけの脚を使えるかと思ったけど、関係なしに伸びてくれた。良馬場ならもっといいパフォーマンスをしてくれると思います」とうなずく。進化の余地を残しつつ、これだけの走りができたのは本物の証しだ。

 21年の覇者エフフォーリア皐月賞、秋の天皇賞、有馬記念を制して年度代表馬の座に上り詰めた。鞍上は「大きい舞台へ行っても楽しみな馬だと思います」と期待を込める。過去10年で7頭のG1馬を輩出した出世レース。これを文句なしの内容でモノにした素質馬が、さらなる高みへ向かって突き進む。

提供:デイリースポーツ

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