暮れに行われる
ステイヤーズSよりも200mほど短い距離設定だが、ゴール前に急坂が待ち受けているとはいえ小回りコースでコーナーを8回まわる別定重量の
ステイヤーズSと、広い東京競馬場を1周半まわるハンデ戦の本レース。互いに特殊な距離で行われるという意味では共通しているが、やや性質は異なるようだ。今年の場合はトップハンデ馬が56キロで最軽量が牝馬の52キロ。必要以上に気にする必要はなさそうだ。
◎
レクセランスは54キロで出走した
万葉S2着馬。この時は最後の直線で外から伸びた52キロ
マカオンドールの強襲を許してしまったが、早めに抜け出したレースぶりは悪い内容ではなかった。もともとデビューから不敗の3連勝で
皐月賞にまで駒を進めた素質馬。昨年秋に復帰すると
ケフェウスS6着、
アルゼンチン共和国杯4着ののち
万葉S2着と重賞競走に手が届くところまでやってきた。
〇
トーセンカンビーナは一昨年の
阪神大賞典2着で、
天皇賞・春5着とステイヤーとしての資質はなかなかのもの。長期休養を余儀なくされ、昨年夏の丹頂Sで復帰。
アルゼンチン共和国杯7着のあとの
ステイヤーズSはスタートのミスを取り戻そうとレース途中でポジションをあげながらも最後まで渋太いレースで4着と復調気配を見せている。
3連勝中の▲
テーオーロイヤルは
青葉賞の4着馬。未勝利戦を勝ち上がったばかりで初の重賞挑戦だったが、33秒台の末脚で、勝った
ワンダフルタウンから0.1秒差まで詰め寄った。
みやこSに勝った
メイショウハリオの半弟で、おじ
メイショウカドマツは
ダイヤモンドS3着馬。さすがに3000m以上の実戦は初めてだが、芝2400mは4戦3勝で、唯一の敗戦が前記
青葉賞なら距離に不安はない。
格上挑戦ながら、この距離で見直したい△
カレンルシェルブル、前走の勝ちっぷりが好印象の△
ヴェローチェオロと、
青葉賞2着の実績がある△
ヴァルコスと、距離は延びれば延びるほどよさそうな△
メロディーレーンも押さえておきたい。