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【JRA】マルシュロレーヌが引退、繁殖馬に BCディスタフで日本馬初の海外ダートG1制覇

  • 2022年03月09日(水) 21時12分
 日本馬として初めて海外ダートG1を制したマルシュロレーヌ(牝6、栗東・矢作芳人厩舎)が、3月9日付で競走馬登録を抹消した。同日、JRAが発表した。

 マルシュロレーヌは父オルフェーヴル母ヴィートマルシェ、母の父フレンチデピュティ、母の母キョウエイマーチ。姪にチューリップ賞を制したナミュールがいる血統。

 2019年2月に芝の3歳新馬戦でデビュー。5戦目で勝ち上がり、その後1勝・2勝クラスも突破した。2020年8月の博多S出走を最後に、芝からダートへ転向。ダート初戦の桜島Sを上がり最速の脚で差し切り、適性の高さを示した。

 続くレディスプレリュードでダート重賞に初挑戦し、1番人気に応えて優勝。大一番のJBCレディスクラシックは3着に敗れたが、翌年にはエンプレス杯など交流重賞で3勝をあげ、牝馬ダート路線では無類の強さを見せた。

 11月には牝馬ダート路線の世界最高峰・ブリーダーズカップディスタフに出走。11頭立ての9番人気という低評価だったが、3コーナーから進出を開始すると最後の直線入口では先頭に。2着馬が猛烈に追い上げる中、最後にハナ差で競り勝ち優勝した。

 この勝利によって、マルシュロレーヌは日本馬初となる海外ダートG1制覇の快挙を達成。その功績が称えられ、NAR・地方競馬全国協会から2021年の特別表彰馬に選出された。今年2月のサウジカップ(6着)でラストランを迎えた。

 通算成績は22戦9勝(うち地方6戦4勝、海外2戦1勝)。総獲得賞金は3億6944万800円(うち地方1億2720万円、海外1億7616万1800円)。今後は、北海道苫小牧市のノーザンファーム空港で繁殖馬となる予定。

(JRAのホームページより)

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