今週は1か月ぶりの中京開催も始まり、中山・阪神・中京の3場開催となる。
日曜日の重賞は、
桜花賞トライアルの3歳牝馬戦GII
フィリーズレビュー(阪神芝1400m)と、4月の初週・GI
大阪杯(阪神芝2000m)の前哨戦となる
金鯱賞(GII中京芝2000m)がスタートする。いつものように過去10年データから、今週は
金鯱賞にスポットを当てて馬券の傾向を探っていこう。
1 成績不振なのは2番人気から4番人気?
今週もまずは1番人気馬の成績チェックから。
金鯱賞では過去10年1番人気馬は4勝。成績としては【4.2.1.3】となっている。
連対率60パーセント、馬券圏内率70パーセントで、重賞のなかでもわりと良い成績を出している。しかし16年〜12年の5年間は11月・12月開催だったので、データとして正確なのは過去5年間分のほうかも。そうなると【3.1.1.0】で
パーフェクト馬券圏内。今年もまず1番人気馬を馬券から外すのは得策じゃないだろう。
ちなみに2番人気馬は過去10年【1.0.2.7】・過去5年【1.0.1.3】。3番人気馬は過去10年【1.0.0.9】・過去5年【0.0.0.5】。
どちらも決して良い成績とはいえない。さらに4番人気馬は過去10年で【1.1.2.6】で不振。狙うなら1番人気から5番人気以降へということか?
2 馬券は荒れる? ガチガチに突っ込むのは危険?
次に配当の傾向を見ていこう。
昨年はダントツの1番人気だった
デアリングタクトが2着となった。重馬場のなか1着となったのは逃げ切った
ギベオン。10頭中10番人気の大穴だった。おかげで馬連は1万3570円の万馬券。3着にも6番人気
ポタジェだったので、3連複は3万4650円・3連単は78万3010円という高配当となった。項目1でも指摘した「1番人気+人気薄」の決着である。
馬連では過去5年「1番人気+4番人気馬以内」という組み合わせが出ていないので、配当10倍以下の3桁配当がない。つまり人気サイドばかり買っていると、
金鯱賞はまったく獲れていないということ。まさに本命党殺しのレースである。反面、万馬券も昨年しか出ていないので、
ボリュームゾーンは14〜60倍台で9割がカバーできる。狙うならばそこだろう。
3連複は最高5万円台が過去10年で1回。3連単は10万円以上が過去10年で2回。3連単を買うならば、やはり大きく狙っていきたいところだ。
3 関西馬、馬番6番以内、4歳、逃げ馬?
金鯱賞が3月開催になった近5年はすべて関西馬の勝利となっている。
20年こそ2&3着に関東馬が入っているが、それ以外は1〜3着すべて関西馬が占めている。関西馬圧倒傾向といっていい。
ただし、年末開催だった頃を含めた過去10年では関東馬も1勝あり。まあ総合しても関西馬優位傾向は変わらない。今年も出走予定13頭中、関東馬はわずか2頭
シャドウディーヴァと
アラタだけ。今年も出走数としては、関東馬はかなり劣勢になっている。
次に枠順の有利不利について。
昨年、一昨年は5枠馬の勝利が続いている。しかし枠順でみるとあまり有利不利があるような結果にはなっていない。
過去5年だけを見ても、頭数立てが10頭・12頭・13頭・9頭・16頭(21〜17年)とあまり多くないせいかもしれないが「馬番6番以内の馬が最低でも1頭は必ず馬券圏内には絡んでいる」。これは過去10年としても同様。内枠馬を全部外すような3連系の馬券は成立しづらいのかもしれない。
さらに過去5年データでは4歳馬3勝。馬券圏内には必ず4歳馬が1頭は絡んでいる。
あとは昨年の
ギベオンのような逃げ馬が活躍する傾向も強い。20年は6番人気
ダイワキャグニー3着、18年は8番人気
サトノノブレス2着、17年7番人気
ロードヴァンドール2着と、中位人気の逃げタイプが過去5年で4回も馬券になっている。ポイントはすべて人気薄ということ。
こうデータを並べていくと、今年1番人気になりそうな
ジャックドール優勢の条件だらけとなった。さて結果はいかに?
(netkeiba編集部)