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【スプリングS】ドーブネ 休養で進化 底知れぬ素質馬 武幸師「乗りやすくなっている」

デイリースポーツ
  • 2022年03月16日(水) 06時00分
 「スプリングS・G2」(20日、中山)

 サイバーエージェント社長の藤田晋氏(48)が所有するドーブネが、重賞初制覇を狙う。新馬戦-ききょうSと連勝して華々しいデビューを飾った素質馬。21年暮れの朝日杯FSではG1の壁にぶち当たり7着と初黒星を喫したが、今回の相手関係なら通用する可能性十分だ。タイトル奪取でクラシックへと弾みをつける。

 G1では壁にはね返されたが、まだ底を見せたわけではない。朝日杯FS7着後に休養していたドーブネが進化した姿で始動する。レース後は早い段階でここに照準を合わせ、、調整過程は順調そのもの。9日の1週前追い切りでは、栗東CWで6F79秒8-37秒0-11秒8という好時計をたたき出した。

 騎乗した武豊は「久々にまたがりましたが、相変わらずいい動き。落ち着いてたし馬体もひと回り大きくなっている感じ」と成長を口にする。武幸師も「冬場を休ませて、何のトラブルもなく、ここまで順調に来ている。(武豊)ジョッキーも言っていたけど、乗りやすくなっているよ」と操縦性の面でも、進歩が見られるようだ。

 21年春の千葉サラブレッドセールで4億7010万円(税抜き)という超高額で取引され、デビュー前から注目を集めた好素材。その期待に応えるように新馬戦を2馬身差で勝利し、続くオープン特別のききょうSでは逃げ切りを決めた。朝日杯FSは流れに乗れずキャリアの差が出た感じだが、折り合いがついたのは収穫。あのレースぶりなら1800メートルでも対応可能だろう。

 「跳びがすごく大きい馬で、そこが長所でもあるのですが、スピードに乗るのに時間がかかる。早めに動く形が良さそう」と武幸師は積極的な競馬を理想に掲げる。長くいい脚を使って、重賞初Vへ-。クラシックに向け、ドーブネが好発進を決める。

提供:デイリースポーツ

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