4月10日(日)に阪神競馬場で行われる
桜花賞(GI)に出走予定の
サブライムアンセム(牝3、栗東・
藤原英昭厩舎)について、共同会見の
藤原英昭調教師のコメントは以下の通り。
「(今日の追い切りは)ジョッキーを乗せて、いつものパターンでCWコースを1周、終い重点で流しました。ずっと使ってきているので、馬の体調がどうなのか、健康体であるのかを確認する追い切りでした。ジョッキーと話して、状態は維持できている、良い状態であるという
ジャッジをしていました。
乗り難しい馬ですが、(前走は)池添騎手がうまく誘導して勝ち切ってくれました。ジョッキーも馬も最高のレースをしてくれて感謝しています。それがなければ(権利を獲得していなければ)ここにいないですからね。
力を発揮すれば勝負ができる、ということを確信しましたので、重要なレースだったと思います。若い時は経験も不足していて、引っかかるというか、気持ちだけで走って苦労していたんですが、ある程度経験を積んで、(掛かるのは)許容範囲だと池添ジョッキーも言っていました。
(折り合いを)キープできなければ最後の脚も使えないですし、今回は1600mになって、(折り合いが)重要な勝利へ向けてのポイントになると思います。
元から能力は確信していたんですが、競馬に行って気性的なものなどがうまく噛み合いませんでした。それが経験を積んで、力を発揮できるようになったのが現状です。この馬はずっと使ってきて、身体を維持して健康体であるというのが、この馬にとってのセールスポイントですね。
体重に関しても前走と同じようなイメージでいけると思います。操縦は難しいですが、しっかりした瞬発力がありますので、それでいてスピードがあります。競馬がしやすい分、もう少し成長、経験ができれば、もっとこちらが思ったような競馬ができると思います。現状はセンスが良いので、この馬にとってのアドバンテージに鳴ってくれればと思います。
1600mの外回りは力勝負になる舞台ですが、新馬戦を使った時からこの舞台に持って来られなければいけない馬だというのはありました。相手は強いですが、能力では遜色ないと思います。
調教を積んでどうのこうのではなくて、秘めた能力は最初からわかっていました。大事なのはこの舞台に"辿り着いて"出走するということですね。本当だったら"狙って"出走する過程であれば、また違ってやりようがあるんですが、そこは馬を信じるだけになってくると思います。
(未勝利戦で)降着がありましたが、そこで3位入線なら現状(
桜花賞への出走)はありませんでした。そこで(
岩田望来騎手が)諦めずに追って2位入線だったから、繰り上がって1着になったというのが、ここに来るためには一番大きかったでしょうね。ずっと調教にも乗ってますから、
岩田望来で行きたい、という感じです。
(
岩田望来騎手)本人もトップを目指して、日々努力して、真面目ですし、ジョッキーとしての責任感も芽生えてきました。人としても周りのサポートはあると思いますが、礼儀正しく人に好かれる人間であれ、と言われてきていて、それを実行している姿を受け止められていると思います。
それがなければ、所属厩舎であっても乗せない、というところです。今は順調に行っているのではないでしょうか。
(厩舎所属の
シャフリヤールが
ドバイシーマクラシックを制し)勝負事なので、流れや運は大事にしたい、というのはどこかにあると思います。みんなの士気も高まってますから、大舞台へ向かうには良い雰囲気があります。
預かった時点で
桜花賞へ目指さないといけないと思っていました。長い道のりでしたが、(
桜花賞へ)辿り着いて出走することができました。馬を鍛える云々というよりも馬を信じて仕上げてきました。天候も良く、良馬場でしっかり走れると思います。応援よろしくお願いします」
(取材:山本直)
ラジオNIKKEI