ここまでの春GIシリーズは波乱続き…。先週末の桜花賞では、またもや1番人気が馬券にならずという結果に終わりました。

　これだけ荒れたレースが続くと、「まだGIで馬券が獲れていない」なんていうファンも少なくないはず。ここはひとつ気持ちを切り替えて、週末のレースに備えていきましょう。

　今週はいよいよ福島開催も加わって、中山・阪神・福島の3場開催。GIは牡馬クラシックの幕開けを告げる皐月賞(中山・芝2000m)が行われます！

　毎週重賞での激走馬を、コンピュータ予想するこのコーナー。膨大なデータを駆使したnetkeibaオリジナルAIが、今週のメインレース・皐月賞の狙い馬を探します。

　それでは出走予定メンバーのチェックから。

　月曜日時点での登録は21頭。桜花賞同様、ここも、世代の牡馬トップクラスがほぼ揃ったといえる豪華メンバーとなりました。

　混戦が予想されますが、朝日杯FSを制しているドウデュース(牡3・栗東・友道厩舎)は人気の1頭になりそうです。前走のGII弥生賞では1番人気でクビ差2着と敗れましたが、デビューから3連勝でGI制覇の実績があり巻き返しが期待されます。

　デビューから2戦2勝、前走は東スポ杯2歳S1着だったのはイクイノックス(牡3・美浦・木村厩舎)。休み明けの一戦となる今回ですが、引き続き鞍上はC.ルメール騎手で人気になりそうです。

　さらに2戦2勝といえば、前走共同通信杯を制しているダノンベルーガ(牡3・美浦・堀厩舎)もいます。そして、前走ホープフルS1着のキラーアビリティ(牡3・栗東・斉藤崇厩舎)。前走弥生賞1着のアスクビクターモア(牡3・美浦・田村厩舎)。前走京成杯1着オニャンコポン(牡3・美浦・小島厩舎)。ほかにもトライアルで上位になっている馬たちが揃っています。

【半信半疑の相性も巻き返しに期待！】

　予想はすべてAI任せ。枠順や当日の馬場状態予測を反映されていない現時点のものとなりますが、人間の気持ちが入らない分「まさか」と思えるような穴馬を本命候補に選出することもあります。

　今回、月曜日時点でコンピュータが選出した本命筆頭候補は、マテンロウレオ(牡3・栗東・昆厩舎)でした。

　好メンバー揃う今回は、人気下位になるであろう1頭です。

　同馬は父ハーツクライ、母サラトガヴィーナス(母父ブライアンズタイム)という血統。成績はこれまで4戦2勝[2-0-0-2]です。

　デビューは昨年10月末の2歳新馬戦(阪神・芝2000m)。このときは2番人気ながら、内目を突いて上がり最速の脚で勝利を飾っています。

　続く2戦目でGIホープフルS(中山・芝2000m)に挑戦。新馬戦を勝ち上がったばかりで9番人気の評価でしたが、勝ったキラーアビリティから0.5秒差の6着に健闘しました。

　そして3戦目となるGIIIきさらぎ賞(中京・芝2000m)では、2番人気での1着。同じく皐月賞出走予定のダンテスヴュー(2着)にハナ差で勝利し、能力の高さを見せつけました。

　しかし、4戦目となる前走はGII弥生賞(中山・芝2000m)で5番人気ながら10着と敗退。きさらぎ賞の内容からも能力は確かでしょうから、巻き返しもあり得る1頭といえるでしょう。

　強みとしては、ここまで4戦が全て芝2000mだった事。反面、2回使った中山・芝2000mはともに敗れているので、コース相性は半信半疑といえます。

　ただ、前走の敗戦で評価は落ちるでしょうから、期待値としては十分。鞍上は引き続き横山典弘騎手を予定しており、「典マジック」が炸裂することに期待したいところです。

　あとは枠順やメンバー確定から最終予想がどうなるのか…。週末のAI予想も楽しみにお待ちください！

(netkeiba編集部)