先週金曜(15日)は相沢調教師に話を聞いた。まずは気になっていた日曜(17日)の未勝利戦に出走する
マイネルキング。「以前よりはかなり良くなっているね」と語った後、
「この馬が1歳の時、年末に岡田繁幸さんと話す機会があって、この馬は走りますよって言っていた。結局、その後は会えないまま亡くなられてしまい、その時が最後の会話になってしまったけど、岡田さんが言っていた通り、能力のある馬だからね」。
結果は…馬券圏内には届かなかったものの7番人気ながら4着と善戦。叩いた次走以降はもっと良くなって、待望の初勝利も近いのではと思っている。
その
マイネルキングの父
ゴールドシップの産駒重賞初制覇となった
ブラックホール(19年
札幌2歳S)をはじめ、16年
函館記念を制した
マイネルミラノ(
父ステイゴールド)、今年の
フェアリーSを制した
ライラック(父
オルフェーヴル)など、相沢厩舎の重賞活躍馬には
父ステイゴールド系が多い。
その点を踏まえて狙いたくなるのが、
福島牝馬S(23日、福島芝1800メートル=1着馬に
ヴィクトリアM優先出走権)に出走する
オルフェーヴル産駒の
スライリー。
年明けの
愛知杯の際にも当欄で取り上げ13着に終わったが、その時から相沢師は「今年はどこかで重賞を取れると思っている」と期待が高く、追いかけ続けようと決めていた馬だ。
実際、次走の
中山牝馬Sでは後方から脚を伸ばし、4着と巻き返した。「折り合って運べれば、しまいはいい脚を使える馬だからね。ためる競馬を教えてきたことが結果につながった」と語るように、能力を発揮できさえすれば、タイトルは目の前だ。
当レースは20年に同厩舎の
リープフラウミルヒが13番人気ながら2着と激走したが、その父も
ステイゴールド。さらに
スライリー自身も昨年の同時期に行われた
フローラSで14番人気の低評価を覆して2着したことを踏まえれば、買い要素は満載。
「だいぶ馬が大人になってきたし(石川)裕紀人もデビューからずっと乗ってきて、この馬としっかりコンタクトを取れるようになってきた。全ては折り合い次第。そこさえスムーズなら」。
ステイゴールド一族×相沢厩舎の黄金ユニットからの重賞馬誕生に一票を投じたい。
(美浦の金色追跡者・松井中央)
東京スポーツ