優勝馬には
安田記念の優先出走権が付与される別定重量のGII戦で、昨年に引き続き、京都競馬場改修工事のために阪神コースの外回りコースが使用される。実力馬に有利な舞台設定とはいえ、2月2週目から12週連続で組まれている阪神開催の11週目。仮柵が置かれたBコース使用の3週目。下り坂の予報が出ている天気ともども、馬場状態にも注意を払いたい。
◎
エアファンディタは
洛陽Sの優勝馬。この時ハナ差下した
ダーリントンホールが、ダービー卿CTで1番人気に支持された(3着)ことからもレースレベルがうかがい知れる。デビュー以来、ほぼ一貫して芝のマイル戦を使われて、ほとんどのレースで最速上がりタイムを記録。
マイルチャンピオンシップに勝った
父ハットトリック譲りとも思える強烈な末脚が武器だ。ペースはあまり速くはならないだろうが、直線が長い阪神マイルは8戦して3勝2着2回。マイル戦では掲示板を外していない堅実派でもある。重賞競走は初挑戦となるが、半兄
エアアルマスに続く重賞勝利に期待したい。
〇
ファルコニアは
カシオペアSの優勝馬。
阪神大賞典2着、
ダイヤモンドS3着など長距離で活躍した
トーセンカンビーナの全弟らしく、3歳時には
京都新聞杯3着、4歳時にも
エプソムC3着と長めの距離を使われてきたが、今年に入ってマイルへと矛先を向けられ、3着、2着。いずれも勝ち馬から0.2秒差と適性を示している。立ち回りの上手さは、今回のメンバーでは大きな武器になりそうだ、
▲
エアロロノアは昨年の
マイラーズCの1番人気馬。この時は0.2秒差5着だったが、同じ阪神マイルのリゲルS、
六甲Sとリステッドレースを2連勝。とくに前走は外をまわりながら早めに抜け出し、そのまま押し切る強い内容だった。祖母は
秋華賞に勝って
ヴィクトリアマイル2着
エアメサイア。中京競馬場で行われた
京都金杯はスムーズな競馬ができなかったこともあって思うような脚が使えなかったが、今回は6勝中5勝を挙げている右回り。1年越しのリベンジが期待できる。
マイル戦で5勝の△
カラテ、阪神コースで重賞勝ちを経験し、暮れの
阪神カップ2着△
ホウオウアマゾン、3連勝中の△
ソウルラッシュを押さえておきたい。