週明けの栗東トレセン。ルーキーの表情に、ちょっぴり自信が帯びていた。
鷲頭虎太(わしず・こた)騎手(18)=栗東・千田=が、7日中京5Rの
ヤマニンゼストで初勝利。「自厩舎の馬でしたし、うれしさもひとしおでしたね」。プロとしての待望の一歩目を踏み出し、自然と声が弾んだ。
家族や関係者、同期からは祝福の声をもらったが、世間の反響もすごかった。「朝起きたらスマホの通知が、999件以上になっていてビックリしました」。自身のツイッターには5000件以上の“いいね”が寄せられた。ファンが撮影したレース中の写真なども
ダイレクトメールで受け取り、「ありがたいです。でも、もっともっと頑張らないと」と気合を入れ直す。
志は高く、22年の目標は新人賞。「結果的に1着は取れましたが、もっと前で運べば、楽に勝たせてあげられたかもしれない。千田先生ともそういう話をしました」と勝って兜の緒を締める。栗東で同期の角田河や
今村聖奈は既に6勝を挙げているが、まだまだ逆転可能な差だ。「この1勝を機に、どんどん結果を出していきたいです」。小さな
ステップから、大きな飛躍を遂げていく。(デイリースポーツ・島田敬将)
提供:デイリースポーツ