「京王杯SC・G2」(14日、東京)
決してスマートではなかったが、ポテンシャルの高さで勝ち切ってみせた。1番人気の
メイケイエールが、ゴール前で鋭く伸びてV。1月の
シルクロードS以来となる5つ目の重賞タイトルを手にした。
今回は20年ファンタジーS以来の1400メートル戦とあって、前半から首を上げて抵抗し、行きたがるそぶり。池添が何とかなだめてレースを進めたものの、スムーズさを欠く内容だった。鞍上は「今後を占う意味で大事な1F延長だと思っていたけど、1F違うだけでしんどかった。一番きつかったです」と振り返る。
ただ、それでもしっかりと結果を出した。「G1を勝てるレベルの馬だと思っているし、あとはタイトルを獲るだけ。そこで大事になってくるのは折り合い。一生、付きまとうテーマだと思います」と口元を結んだ。
安田記念(6月5日・東京)の優先出走権は得たが、武英師は今後について「夏は休んで、秋の始動戦として
セントウルS(9月11日・中京)あたりを」とプランを明かす。そして、さらに先にある大舞台にも言及。「“来年のあすのレース”に使いたいですよね」とヴィクトリアM参戦をにらんだ。課題はあれど実力は本物。全てがかみ合えばG1制覇も夢ではない。
提供:デイリースポーツ