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【日本ダービー】“後ろから前から”名曲に導かれ伏兵2騎ジャスティンパレス&ジャスティンロックが一発狙う/トレセン発秘話

  • 2022年05月25日(水) 19時03分
「ダービー馬のオーナーになることは、一国の宰相になることより難しい」。こんなフレーズに代表されるように、競馬の祭典=日本ダービー(29日=東京芝2400メートル)は出走することさえ困難で、だからこそ栄誉となる舞台だ。

 今年は意外にも複数の個人馬主が複数の馬を登録しているが、中でも「ジャスティン軍団」が何やら作戦を取ってきそうだという「トレセン発秘話」担当の難波田忠雄記者の情報が…。前から後ろから、いや後ろから前から? あの淫靡な名曲に導かれて、伏兵2騎が“一発”を狙っている。

 廣崎利洋氏(名義は廣崎利洋HD(株))のアスクビクターモアアスクワイルドモア、三木正浩氏のジャスティンパレスジャスティンロック、寺田千代乃氏のマテンロウオリオンマテンロウレオ。今年のダービーは3人の個人馬主の所有馬がそれぞれ2頭ずつ登録しているのが特徴的。いずれも魅力的なチームなのだが、その中でも不気味に映るのは“ある作戦”に打って出そうな「ジャスティン軍団」だ。

 まずはパレス。皐月賞ではゲートで立ち上がる形になって道中は後方2番手を追走。3角から誰よりも早めに動いて勝ちに行ったが、4角で外からかぶせにきたドウデュースの勢いに圧倒され、最後は苦しくなってしまった。もし、外にドウデュースがいなければもっと伸びていた脚勢。9着に敗れたとはいえ、能力の一端は示した一戦だった。

「これまでのレースを見ても速い上がりをマークしたことがないので、あの位置からの競馬では持ち味が生きなかったですね。瞬発力というよりも持久力タイプで前々で運んだほうが持ち味が生きる。

 中間は落ち着いているし、鞍上も2回目。今回は発馬も決まると思うし、舞台替わりは絶好です」と杉山晴調教師は前走に関しては参考外としたうえで、タイトで厳しい競馬を経験したことが頂点を決める舞台で生きてくると確信している。

 牝馬3冠馬デアリングタクトをも上回る部分があると聞けば、説得力も増そうか。両馬とも担当する池水助手は「皐月賞の前よりも今回のほうが背中を上手に使えていますね。柔らかさはデアリングタクトよりこの馬のほうが上」と。そのうえでこんな作戦を練っている。

「トップスピードに入ると重心が沈んで走り自体が変わってきます。スピードが持続する馬なのでイメージ的にはロジャーバローズの競馬(19年に2番手押し切りV)ですね」。自らペースをつくって早めの競馬に持ち込めればチャンスはあると話すのだ。

 一方のロックは発馬に課題があって皐月賞(7着)もスタートひと息。道中は内々の後方を追走し、直線は外の馬が伸びる展開の中、馬場の悪い内からしっかりと脚を使って“次は…”という期待を抱かせる競馬を見せてくれた。

「これまでもスタートは速くはなく、前走も後手に回ってしまった。外が伸びる馬場で最内を突く形になってしまったけど、うまくさばいて差を詰めてきたように悲観する内容ではなかった。脚質的にも東京2400メートルの舞台は合う」とは田嶋助手。3角からのロングスパートで勝った京都2歳Sを見ても、決め手に加えて底力も十分に兼ね備えている。

 前でパレスが得意の持久力戦に持ち込み、後ろではロックが我慢して持ち味の長くいい脚を使うべく構える。これぞジャスティン軍団の「前から後ろから作戦」。当方が勝手にこう名付けたら、他紙の60代の先輩記者が「東スポ的には“後から前から”作戦やろ。畑中葉子の名曲や」。調べてみると完全なる下ネタの歌詞というオチが…。

 もっとも、この作戦、2分の1の抽選対象となっているロックがゲートインできなければ前提から崩れてしまうのだが…。運命のくじ引きを見事に突破した暁には、後ろからでも前からでも“突っ込んでくる”可能性は十分にある。

(栗東のジャスティン野郎・難波田忠雄)

東京スポーツ

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