5月29日に東京競馬場で行われる
日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。1/2の抽選による出走枠争いを突破した昨年の
京都2歳S覇者
ジャスティンロック(牡3、栗東・
吉岡辰弥厩舎)が、
松山弘平騎手との再コンビで世代王者決定戦に乗り込む。
ジャスティンロックは父
リオンディーズ、
母フラワーロック、母の
父アッミラーレという血統。通算成績は5戦2勝(うち重賞1勝)。
昨年9月に中京競馬場で行われた2歳新馬戦でデビュー。2戦目の未勝利戦を断然人気に応えて勝ち上がると、11月の
京都2歳S(GIII)で重賞に挑戦。同レースには新馬戦で後塵を拝した良血馬
トゥデイイズザデイや、後の
スプリングS覇者
ビーアストニッシドなどが出走する中、道中最後方から最終コーナーで2番手に押し上げ、追い比べから上がり最速の末脚を繰り出して重賞初制覇を達成。父
リオンディーズにとっては産駒の初重賞制覇となった。
同馬の武器は最終コーナーからの鋭い差し脚で、後方待機策から堅実に追い込んでくる。直線の長い府中へのコース替わりで切れ味に磨きがかかることを期待したい。血統に目を向けると、3代母に
タケノファルコン。「
ベガは
ベガでも」の名実況で知られる
ホクトベガの母馬だ。運命の抽選で掴んだ、一生に一度の晴れ舞台。どのようなレースを見せるのか、要注目である。