「
エプソムC・G3」(12日、東京)
昨年の勝ち馬
ザダルが8日、美浦Wで躍動。時折、逆手前になるシーンはあったものの、仕上がりについては問題なしだ。得意の左回りで最高のパフォーマンスを見せ、きっちり連覇といきたい。
昨年の当レースで重賞初制覇を飾った
ザダルが、1年を経てさらにパワーアップを遂げた姿を披露した。美浦Wで、1週前と同じく
ラフシー(3歳1勝クラス)がパートナー。首をグッと下げた独特のフォームでウッドチップをかき込み、僚馬を2馬身ほど追走。4角で内に潜り込むと、スッと馬体を並べてそのままフィニッシュした。タイムは6F86秒2-36秒6-11秒2。
大竹師は「いつも通りの追い切りでしたが、ちょっとチグハグというか、コーナーと直線で手前が逆で。先週はうまく回って来たんですが」と首をひねりつつも、「先週で息はできているので。体調は良いと思います」と仕上がりには自信を見せた。
年始の
京都金杯を制して重賞2勝目をマークしたが、前走の
ダービー卿CTは10着と思わぬ大敗。出遅れに加えて、良馬場発表とはいえ緩い馬場状態。酷量58キロなど悪い要素が重なった。トレーナーは「中間はゲート練習もしています。昨年より2キロ増えるんですが、今回は別定での58キロで、臨戦過程も昨年よりいい。そのあたりで何とか58キロもカバーしてくれるのでは」と見通しを語った。
全6勝中4勝が左回り。昨年Vがそうだったように、東京芝1800メートルはベストと言える舞台だ。「あとは馬場ですね。道悪だとノメってしまうので」と指揮官は良馬場を熱望する。連覇へ向け、あとは天を味方につけるだけだ。
提供:デイリースポーツ