「
エプソムC・G3」(12日、東京)
約4カ月の休養をものともせず、4番人気の
ノースブリッジが重賞初Vを成し遂げた。スタート後、出して行って3番手を確保。その分、掛かりそうになったが、うまくなだめた。直線半ばの
ゴーサインにしっかり反応。力強く先頭でゴールを駆け抜けた。
ガッツポーズで検量室に戻ってきた岩田康は「遊ぶ癖があるのでフラフラしてゴール前で他馬を邪魔してしまったのはあるけど、まだ奥が深い馬」と満足そうに汗を拭う。昨年の
ラジオNIKKEI賞(3着)から6戦連続騎乗。「馬主さん、先生、この馬をつくった助手さん、厩務員さんにすごく感謝したい。これからの馬だと思うし、もっと上を目指せる。堂々と次の路線に進める」と胸を張った。
着実な精神面の成長を感じ取った
奥村武師は「掛かりそうだったけど、よく我慢した。重賞でもやれなきゃいけないと思っていたので良かった。しぶとく長く脚を使える面を十分に生かせた」と絶賛。「千八から二千がベストだけど、慌てず好位を取れる二千か、もう少し距離はあってもいいかと思う。どこを目標にするかは馬に合わせて柔軟に考えたい」と見通しを語った。
デビュー2連勝後、重賞戦線で3連敗と軌道に乗れない時期もあったが、条件戦での下積みを経て、素質開花は間近。中距離路線の新星として、ここから快進撃が始まる。
提供:デイリースポーツ