中京開催が終わり、今週からは「東京・阪神・函館」の3場開催。今週は日曜日に重賞が2つ行われます。

　東京競馬場で3歳のダート戦GIIIユニコーンS(東京・ダート1600m)、阪神競馬場では牝馬のGIIIマーメイドS(阪神・芝2000m)が開催。毎週重賞での激走馬をコンピュータ予想するこのコーナー。膨大なデータを駆使したnetkeibaオリジナルAIで、今週はユニコーンSの狙い馬を探します。

　月曜日現在の登録馬は17頭。各馬の前走を見ると、1勝クラスで圧勝している馬や、オープンを含め既に4勝している馬など興味深いメンバーが揃いました。

　混戦模様で人気順がどうなるかもわかりませんが、高配当も十分にありそうな一戦。そんな出走予定馬たちを、それぞれチェックしていきましょう。

　まずは前走1勝クラスも2着に4馬身差をつけて圧勝したジュタロウ(牡3・栗東・河内厩舎)。その勝ちタイムは、重馬場ではあったものの例年のユニコーンSで通用するレベル。武豊騎手が騎乗予定で人気になりそうな1頭です。

　対するは、オープンクラスの昇竜S(中京・ダート1400m)・端午S(阪神・ダート1400m)を勝ち、すでに4勝をあげているリメイク(牡3・栗東・新谷厩舎)。3連勝で前走オープンの青龍S(東京・ダート1600m)を勝利しているハセドン(牡3・栗東・安田翔厩舎)も上位人気確実でしょう。

　他にも前走芝GIのNHKマイルC5着からダートに挑戦してくるインダストリア(牡3・美浦・宮田厩舎)。前走ドバイのUAEダービーに出走し、ここが帰国初戦となるコンバスチョン(牡3・美浦・伊藤圭厩舎)やセキフウ(牡3・栗東・武幸厩舎)などもいます。

　馬券的には面白そうな反面、かなり予想の難しいメンバー構成となるでしょう。

【展開次第で好勝負可能】

　予想はすべてAI任せ。枠順や当日の馬場状態予測を反映していない現時点のものとなりますが、人間の気持ちが入らない分「まさか」と思えるような◎穴馬を選出することもあります。

　今回、月曜日時点でAIが選出してきた本命候補は、ヴァルツァーシャル(牡3・美浦・高木厩舎)でした。

　現時点での想定では、おそらく人気中位から下位になりそうな1頭。この馬が馬券の中心となるのであれば、高配当必至といえそうなチョイスです。

　同馬は父マクフィ、母はバイカターキン(母父エンパイアメーカー)という血統。兄にはミッキーアイル産駒で現2勝クラスのラナチャンス(美浦・高木厩舎)がいます。

　成績はこれまで5戦2勝[2-0-2-1]。デビューは昨年10月の東京で、2歳新馬戦(ダート1400m)を6番人気ながら1着となりました。

　続く2戦目は1勝クラスのオキザリス賞(東京・ダート1400m)で、14番手追走ながら上がり最速の脚で3着と健闘。後に川崎のJpnI全日本2歳優駿で勝利するドライスタウト(1着)には突き放されましたが、行った行ったの決着ながら逃げたインコントラーレ(2着)をアタマ差まで追い込んでいます。

　その後は距離を1600mに延ばし、そこから2戦目で1勝クラスを勝ち上がり。前走の青龍S(東京・ダート1600m)では初のオープン戦ながらも勝ち馬から0.2秒差の4着と差のない競馬をしていますから、立ち回り次第では十分に逆転も可能でしょう。

　これまでの5戦は全て東京のダートコースで、経験というアドバンテージではこの馬がNo.1。ラストはしっかりと脚を使うタイプですから、展開さえハマれば好勝負に持ち込めそうです。

　あとは出走メンバー・鞍上・枠順などの確定後、コンピュータ予想がどう変化するのか…。週末の最終AI予想も、ぜひ楽しみにお待ちください！

(netkeiba編集部)