北の大地でカツマが存在感を増している。デビュー8年目の
鮫島克駿騎手=栗東・フリー=は、例年騎乗している小倉ではなく函館を夏の主戦場に選択した。佐賀出身の25歳。21年は小倉で年間リーディング(23勝)を獲得したが、「あえて地元ではない北海道で乗ることで、自分の経験値が上がると思って決めました。こういう機会がないと関東の厩舎に乗ることもなかなかないですし」と参戦理由を説明した。
「充実しています」。本人がそう評すように、あと2週を残す函館で8勝を挙げ、開催リーディング2位タイ(1位は12勝の横山武)につけている。「トップと4勝差?(一日)3勝できれば十分チャンスがありますね」と闘志を燃やす。
10日はプロキオンSの
ラーゴムに騎乗するため、小倉に1日だけスポット参戦。芝&ダート重賞双方Vが懸かる“二刀流ホース”に「調教動画を見ましたが、調子が良さそうですね。前走みたいに自分がうまく誘導できれば」。函館→小倉への大移動に重賞騎乗と大忙しの若武者が、熱い夏競馬をさらに盛り上げる。
提供:デイリースポーツ