競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。木村は今週まで出張している函館からの最新情報をお届けします。
今週で函館開催が終了。筆者の出張も終わりとなり、来週からは美浦に戻っての取材となる。本州で過ごす人にはうらやましい話かもしれないが、この6週間で半袖を着たのは片手で数える程度という気候だった函館。来週から30度を楽に超える世界に戻るのかと思うと…。恐らく来週いっぱいは溶けていると思います。予想が外れていたら暑さのせいだと思ってください(笑)
さて先週は
ブラストウェーブ(牡、大竹)が断然の支持を集めた函館芝1800mの新馬戦を勝利。着差はそれほどありませんでしたが、横山和Jも「もっと突き放せるかと思いましたが、4角で踏んだ時にトモがバラバラになる感じもありました。最後は詰め寄られて反応していたように余裕がありましたし、まずは初戦を勝てた事が良かったです。これからもっと良くなると思います」と話していました。次走についてはレース後に大竹師が札幌2歳S(9月3日・札幌、芝1800m)も視野と話していましたが、まずはノーザンF空港に放牧へ。牧場での様子を見ながら正式に次走を決定していくようです。
ブラストウェーブが除外された新馬を勝った
シャンドゥレール(牡、国枝)も札幌2歳Sに向かうと発表されており、ここで2頭が激突する可能性もありますね。楽しみです。
ブラストウェーブの2着
イッツオンリーユー(牝、手塚)は一瞬差し切るかという勢いでしたが、最後は勝ち馬の底力を見せられた格好。
武豊Jも話していましたが、攻め馬よりも実戦で良さが出ましたね。このまま在厩して8月6日の札幌芝1800m未勝利戦に向かうとのこと。
その
イッツオンリーユーに調教では優勢だった
キングズレイン(牡、手塚、父
ルーラーシップ、
母タッチングスピーチ)が17日の函館芝1800mでデビューを迎える。担当者、ジョッキーの感触も上々で、レースが楽しみ。個人的にはPOGドラフト会議で牡馬2位指名とした馬。1位指名だった
ブラストウェーブに続いて勝利してくれたら最高です。ここはヒラリ(牝、武幸、父
モーリス、
母フローラルカーヴ)や
メモリーズオブユー(牡、高橋忠、父
エピファネイア、
母サンエルピス)あたりも水準以上の動きを見せており、質の高いレースが期待できそう。週末の天候が悪くなりそうなのが心配ですが、どんなレースとなるか今から楽しみです。
24日の札幌芝1800m新馬戦には
シュバルツガイスト(牡、国枝、父
キタサンブラック、
母フリーティングスピリット)、
ウヴァロヴァイト(牝、萩原、父
サトノクラウン、
母エイグレット)などが出走を予定。どちらも血統的に注目できそうな存在です。
3日の福島芝1800mを勝った
フロムナウオン(牡、手塚)は新潟2歳S(8月28日・新潟、芝1600m)を目標に。状態次第では予定を延ばすこともあるとのこと。
タワーオブロンドンの半弟
サスツルギ(牡、木村、
父ハーツクライ、
母スノーパイン)が美浦に帰厩。8月14日・新潟、芝1800mの新馬戦を目標に調整される。(馬三郎美浦支局・木村)
提供:デイリースポーツ