「
中京記念・G3」(24日、小倉)
充実期を迎えた
ミスニューヨークが、夏の小倉で2つ目のタイトル奪取を狙う。昨年12月の
ターコイズSで重賞初制覇。最後方から大外一気の差し切りでVをつかんだ。同じ杉山晴厩舎の
デアリングタクトとは同世代。3冠牝馬が脚光を浴びる一方で、地道に段階を踏みながら地力を強化してきた。担当の植山助手は「以前はうるさかったけど、落ち着きが出てきました。年々、力を付けたと感じますね」と成長ぶりに目を細める。
前走のヴィクトリアMは10着に敗れた。上がりの速い決着で後方の馬には出番がなく、「展開が向かなかった。悲観しなくていい」と仕上げ人は振り返る。昨年も小倉で施行された
中京記念に挑戦。8番人気で4着だったが、勝ち馬から0秒3差と惜しい内容だった。「暑さにも応えないし、丈夫が取りえ。小回り千八がベストだからチャンスだと思う」とリベンジに燃える。
1週前追い切りは、M・デムーロを背に栗東CWで6F77秒8-11秒7(馬なり)。
ヴァレプロフォンダ、サハラ(ともに3歳未勝利)との3頭併せで破格の好時計をマークし、最先着を果たした。7月に入ってから本格的に乗り出し、ここまで4本の追い切りを消化。好調時と遜色ない鋭い動きを見せており体つきも上々だ。M・デムーロも手応えを口にする。「調教はめっちゃ真面目で動く馬だからね。状態はいい」と仕上がりには満足そうな様子。「前走はG1。最初に(行く)脚がある馬じゃないから仕方ない。小回りの千八はいい」と期待を込めた。鞍上にとっては18年
小倉記念以来、4年ぶりの小倉での重賞参戦。「楽しみだね」と力が入っている。
提供:デイリースポーツ