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【中京記念】ファルコニア 時は来た!5歳夏に堅実派の殻破る しまい重点に坂路2本追い

デイリースポーツ
  • 2022年07月21日(木) 12時26分
 「中京記念・G3」(24日、小倉)

 マイラーズC3着以来となるファルコニアが、20日栗東坂路で最終リハ。パワフルな動きで駆け上がり、万全の仕上がりをアピールした。21年4着のリベンジに燃えるミスニューヨーク、長欠明けを叩いたコルテジアも好調教を披露。今村聖奈との新コンビで注目を集めるカデナは、栗東坂路で堂々の一番時計をマークした。

 機は熟した。安定感が売りのファルコニアが、前走のマイラーズCで小差の3着に好走。重賞タイトルに手が届くところまで来ているだけに、調教にも自然と熱が入る。

 坂路2本追いが高野厩舎のスタンダード。夏の暑さにも負けることなく、1本目で息を整えた後、2本目に単走で追い切られた。前を行く僚馬の併せ馬を見ながら、馬場の外めを力強く駆け上がる。しまい重点にきれいな後傾ラップを刻み、4F54秒0-39秒0-11秒8をマークした。

 見守った高野師は「夏場ということもあるし、小倉までの輸送もありますので。めちゃめちゃにはやらず、結果的には上がり重点という形になりました」と調教の意図を説明。「短い距離だけでも、しっかりと体を大きく動かす」という狙い通りの内容を確認し、満足げにうなずいた。

 前走後は宮城県の山元トレセンにリフレッシュ放牧へ。英気を養い、1日に帰厩した。当初は関屋記念から始動するプランもあったが、「小倉の千八ならという思いで、予定を前倒しして使うことにしました」とトレーナー。経験を重ねつつスキルアップ。重賞初制覇の手応えを胸に、西下を決断した。

 デビューから17戦で掲示板を外したのはわずか2回という堅実派。5歳の夏を迎え、そろそろ殻を破りたい。「夏の暑さは大丈夫。直線の短い競馬場ですが、そのあたりはジョッキーの手腕に期待したい」と指揮官。信頼を寄せる川田とのコンビで、初めてのタイトルをつかんでみせる。

提供:デイリースポーツ

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