サ
マースプリントシリーズの第3戦にも指定されているが、新潟競馬場の直線1000メートルコースに対する巧拙がすべてと言っても過言ではない。昨年もコース得意の
ライオンボスが3度目の連対を果たしている。注目すべきは臨戦過程。同じ直線1000メートルコースで行われる韋駄天Sから挑んできた馬は3年連続連対中。それどころか、20年、19年、そして17年でワン・ツー・フィニッシュを決めている。
◎
ヴェントヴォーチェは
春雷S優勝馬。スピードが出やすい中山競馬場の芝1200メートルコースとはいえ、
ロードカナロアのレコードに0.1秒差まで迫る1分6秒8には驚いた。前半3ハロン33.2秒の
ハイラップを楽に追走し、残り100メートルで抜け出すとあっという間に3馬身の差をつけた。競り合うようなラ
イバルがいたならばレコード更新も夢ではなかった。
3歳春には直線1000mの「
はやぶさ賞」に勝っており、直線コースに対する適性も十分に感じられる。前走は追走に手間取り、思いのほか後方からのレースとなってしまったが、最後は渋太く伸びて2着争いには加わっている。この舞台で見直したい。
〇
オールアットワンスは昨年の優勝馬。当時、51キロという軽量だったとはいえ早めに先頭集団を射程圏内にとらえ、力でねじ伏せるようにして真っ先にゴールへと飛び込んだ。韋駄天Sは2枠4番からのスタートで、勝った
マリアズハートから0.4秒差6着だった。この時は春先の芝馬場で55キロを背負い、自慢のスピードを思う存分に発揮させることはできなかった。馬格のない牝馬だけに1キロとはいえ斤量が減るのは好材料だ。
▲
マリアズハートは新潟1000メートルコースで2戦2勝。いずれも枠順に恵まれてのものだったが、それでも韋駄天S1着から挑んでくる以上軽視はできない。あまりスタートの上手な馬ではないが3歳1月のデビューからほぼ一貫して短距離を使われて20戦6勝2着3回3着1回。自慢の末脚は新潟の直線コースで輝きを増すはず。今回は重賞競走で厳しいマークが予想されるが、それを跳ねのけてほしい。
韋駄天Sで1番人気の支持を受けた△
ジュニパーベリーと同レース2着
ロードベイリーフ。スピード勝負は望むところの△
マウンテンムスメと、やはり△
ライオンボスは外せない。