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【エルムS】ヒストリーメイカー 強さの源は4代母ミスタイモア

デイリースポーツ
  • 2022年08月01日(月) 06時05分
 「エルムS・G3」(7日、札幌)

 14番人気の低評価に反発して2着。プロキオンSで見せたヒストリーメイカーの激走には驚かされた。戦前に新谷師から「今回は調教内容を変えてみた。具体的に?それは担当者が考えてやってくれているから。見た目に具合は良さそうだよ」と聞いてはいたが…。さすが新進気鋭のトレーナー。今後も目が離せない。

 また、テン乗りだった小沢Jのレース後のコメントにも驚かされた。「一番強い競馬をしてくれましたが…。この着差は、川田さんとの技量の差だと思います。もっと技術を磨いていかないと…」。19歳とは思えぬ潔さに感心したが、素直に受け止めれば、立ち回りひとつで勝機があったということか。

 8歳を迎えたヒストリーメイカーの強さの源は、4代母ミスタイモアだろう。3代母に当たるブリリアントミスト父リアルシャダイ)はわずか1勝に終わったものの、きょうだいには2歳上に90年京成杯を制したノーモアスピーディ父ノーザンテースト)、3歳下には重賞3勝馬ベストタイアップ父アンバーシャダイ)がいる。ひ孫に12年名古屋GP2着クラシカルノヴァ、玄孫にはヒストリーメイカーの他に17年レパードSを制したローズプリンスダムもおり、DNAを後世に粘り強く伝えている。

 地方で13勝を挙げた母チヨノドラゴンにも触れておきたい。公営・金沢で勝ちまくり、3歳時には果敢にローズS(06年17着)に参戦したほど。07年には船橋・マリーンCで5着(4着降着)、09年にも大井のTCK女王盃で5着と奮闘。公営・金沢からはい上がってきたヒストリーメイカーの戦いぶりは、まさに母の足跡をたどっているようだ。8歳でも馬は元気いっぱい。“たたき上げ”の重賞Vを期待したくなる。

提供:デイリースポーツ

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