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【エルムS】1分40秒9で駆け抜けたロンドンタウン 2017年に計時した圧巻のレコードを振り返る

  • 2022年08月02日(火) 20時18分
 8月7日に札幌競馬場で行われるエルムS(3歳上・GIII・ダ1700m)。今年は9連勝での重賞制覇を狙うブラッティーキッドや、2019年の全日本2歳優駿(JpnI)2着後の骨折から復活しリステッド競走を2勝しているアイオライト、昨年のダートGIIIで好走を重ねており悲願のタイトル奪取を狙うオメガレインボーなど、粒揃いのメンバーが揃った。

 このレースのレコードタイム、および札幌ダート1700mのコースレコードを保有しているのが、2017年の覇者ロンドンタウンである。

 ロンドンタウンは父カネヒキリ母フェアリーバニヤン、母の父Honour and Gloryという血統。五代母Gold Mineは大種牡馬Mr. Prospectorの全妹にあたる。

 2014年の北海道サマーセールにて950万円(税込)で落札され、2015年10月に東京競馬場で行われた2歳新馬戦でデビュー。3走目の未勝利戦を勝ち上がり、翌2016年2月に2勝目を挙げ、9月の西日本スポーツ杯(1000万下)と10月の内房S (1600万下)を連勝し、デビューの一年後にオープンクラス入りを果たした。

 その後はダートの重賞戦線に出走を重ね、4歳時に挑んだ2017年の佐賀記念(JpnIII)では、早め先頭から後続を4馬身振り切って重賞ウィナーとなった。同年のエルムSテイエムジンソクが圧倒的な支持を集め単勝1番人気となったほか、芝からダートに路線転向後に勝ち星を重ねていたピオネロ、卓越した先行力を武器に連勝を重ねてオープン入りを果たし前年の東海S(GII)でも2着に好走したモンドクラッセなどが出走、ロンドンタウンは単勝4番人気の評価となった。

 前日の雨の影響で札幌のダートは重。水が引いていっそう脚抜きが良くなり、速い時計の出る馬場だった。レースではドリームキラリが内目の枠をいかして先手を取り、2番手にテイエムジンソクが続き、ロンドンタウンは先行馬2頭を見るかたちで進んだ。直線では外目に進路を取り、逃げ粘る2頭を後目に勢いよく末脚を伸ばして1着でゴールを果たした。計時したタイム1分40秒9は、「40秒台」の壁を破る衝撃の日本レコードだった。

 その後、ロンドンタウンは2017年と2018年に韓国へ遠征しコリアカップ(韓G1)を連覇するなど活躍。このほか、エルムSの過去の勝ち馬には、ダートのGI級競走を6勝したアドマイヤドン(2003年)や2004年のダービーグランプリ(当時はGI)覇者パーソナルラッシュ(2004年、2005年)、2012年の東京大賞典(GI)を制したローマンレジェンド(2012年、2014年)、2017年のホープフルS(GI)覇者タイムフライヤー(2020年)など、強豪馬が並ぶ。

 さらなる飛躍を遂げるのはどの出走馬か、要注目だ。発走時刻は15時35分を予定している。

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