初めて南関東の浦和競馬に参戦した今村聖奈騎手（１８）＝栗東・寺島＝が１０日、ＪＲＡ交流競走のマルチヒーロー特別で２番人気メイショウストームに騎乗し、勝利を飾った。後方からの競馬となったが、３コーナー手前から外を回りながら進出。直線では９番人気のクリノザウルスとの激しい競り合いとなり、際どい写真判定の結果、わずかに鼻差だけ先着していた。９日の盛岡に続く勝ち星で地方競馬４勝目を挙げ、ＪＲＡでの２５勝と合わせて通算２９勝。Ｇ１での騎乗が可能となる３１勝まで残り２勝となった。今週末の１３、１４日は小倉での騎乗を予定しており、重賞の小倉記念ではカデナとのコンビで臨む。

　聖奈は「デビューから２戦続けて２着にきていたので、能力はある馬だと思っていました。ただ、最近は自分からレースをやめている感じで、砂をかぶるのがイヤだったので外を回りました。きょうは最後まで走ってくれましたね」と初コンビを組んだ相棒をたたえた。「（浦和は）小回りでタイトなコースだということを頭に入れて乗りました。３１勝については意識していません。こういう馬に乗せていただいて感謝しています」と話した。

提供：デイリースポーツ