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【タイキシャトル・プレイバック】世界へ飛び立った日本マイルの絶対王者/1998年ジャックルマロワ賞(仏G1)

  • 2022年08月13日(土) 21時01分
 8月14日にドーヴィル競馬場で行われるジャックルマロワ賞(3歳上牡牝・仏G1・芝1600m)。100年の歴史を誇る大レースであり、歴代覇者には数々の名マイラーが名を連ねる。今年は日本からバスラットレオン(牡4、栗東・矢作芳人厩舎)が参戦予定だ。当記事では、24年前に同レースを制したタイキシャトルについて振り返る。

 タイキシャトルは1994年3月に米国で産まれ、その後アイルランドでの調教を挟んで1996年に来日。美浦・藤沢和雄厩舎に所属したが、慢性的な脚部不安を抱えていたこともありデビューが遅れ、ダートで初陣を飾った。1997年のユニコーンSで重賞初制覇を飾ると、主戦の岡部幸雄騎手とのコンビで連勝に連勝を重ね、さまざまな功績を残した。

 1998年のジャックルマロワ賞にはタイキシャトルのほか、同年のサセックスS覇者アマングメン(Among Men)や、後に種牡馬として大成功を収めるケープクロス(Cape Cross)などが出走。また、のちに日本に繁殖牝馬として輸入されるミスベルベール武豊騎手とのコンビで参戦していた。

 初の海外戦、初の直線競馬と初めて尽くしの本番だったが、タイキシャトルはゲートで好発を決めると、逃げるケープクロスの後を2番手で追走。残り1ハロンを切ったところで仕掛けると、追い縋るケープクロスと追い込んできたアマングメンを半馬身抑えて勝利。

 タイキシャトルが残した主な実績は下記のとおり。マイル以下を主戦場とした競走馬が年度代表馬を受賞、ならびにJRA顕彰馬に選定されるのはともに史上初のことだった。(※現在の馬齢表記に準拠)

1997年 マイルCS(GI)制覇
1997年 スプリンターズS(GI)制覇
1998年 安田記念(GI)制覇
1998年 ジャックルマロワ賞(仏G1)制覇
1998年 マイルCS(GI)連覇達成

1997年 JRA賞最優秀短距離馬
1998年 JRA賞年度代表馬
1998年 JRA賞最優秀4歳以上牡馬
1998年 JRA賞最優秀短距離馬(2年連続)
1999年 JRA顕彰馬

 今年もコロエバス、インスパイラル、ステートオブレストなど強豪馬が参戦予定。バスラットレオンが勝利すれば、日本調教馬としてはタイキシャトル以来の勝利、日本生産馬として史上初の快挙達成となる。発走時刻は日本時間22時55分を予定、当日はJRAによる勝馬投票券発売も行われる。日曜の深夜まで、競馬から目が離せない。

【訂正とお詫び】
文中の内容に一部誤りがございました。訂正してお詫びいたします。

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