競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
やや猛暑に陰りが見えたこの週中。馬のためにも、人間のためにも、このまま暑さがぶり返すことなく秋を迎えてほしいものです。
さて先週の新馬戦は土曜新潟の芝1600mを制したのが
エナジーチャイム(牝、手塚)でした。祖母の
アフリカンピアノは未出走ですが種牡馬にもなっている
ワールドエースのひとつ下の全妹。全弟に
菊花賞、
天皇賞・春を勝った
ワールドプレミア、半弟にヴェル
トライゼンテという良血。
母カリンバは小さい馬でしたが、運動神経が良さそうな走りで2勝を挙げています。こちらも母に似て小柄ですが、逃げる形から2着馬が接近すると二枚腰を見せて勝利。あのまま差される感じはしませんでしたし、まだ余力がありそうでしたね。次走は未定ですが、また楽しみな馬が現れましたね。
土曜新潟の芝1400m新馬戦を勝ったのは
ハーエクセレンシー(牝、大和田)。芝の千四らしくスローペースでしたが、直線だけできっちり差し切りました。加速ラップをしっかり差し切っていますので、なかなか良質なエンジンを積んでいるのは間違いなさそう。
ダイワメジャー産駒で差し脚を武器にする馬は珍しいですし、こちらも小さいながら楽しめそうですね。次走は未定ですが、どういう成長を見せるか楽しみです。
日曜新潟芝1800mの新馬戦を勝ったのは
ヒシルリアン(牡、宮田)でした。次走はアイビーS(10月22日・東京、芝1800m)か
百日草特別(11月6日・東京、芝2000m)を予定している。
さて、6月の東京1週目の新馬戦を勝って放牧に出ていた
ノッキングポイント(牡、木村)はサウジアラビアRC(10月8日・東京、芝1600m)を目標に進めるとクラブから発表がありました。初戦はまだまだ余裕を残した内容だったと思いますし、2戦目でどんな競馬を見せてくれるか楽しみですね。
27日の新潟芝1600m・牝馬限定でデビューを予定している
アスパルディーコ(牝、蛯名正、
父ブラックタイド、
母アパパネ)ですが、同じ蛯名正厩舎からは父
キズナ、
母キズナ2という血統の
オールアイズオン(牡)が9月4日・新潟芝1800mの新馬戦を柴田善で予定しています。
セレクトセールで税込み1億560万円という高値で取引された
テンカノギジン(牡、手塚、父
エピファネイア、
母モスカートローザ)も同じレースを予定。鞍上は戸崎圭。
ホウオウドラッカー(牡、
奥村武、父
ドレフォン、
母ホウオウパフューム)の母は3勝馬ながら重賞でも上位に評価されたことのある素質馬。こちらは9月3日・新潟、芝2000mの新馬戦を田辺で予定。(馬三郎美浦支局・木村)
提供:デイリースポーツ