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【キーンランドC】ヴェントヴォーチェ 重賞初制覇 ルメール「上のクラス行ける」

デイリースポーツ
  • 2022年08月29日(月) 06時11分
 「キーンランドC・G3」(28日、札幌)

 6番人気のヴェントヴォーチェが直線鮮やかに抜け出して、3度目の重賞挑戦でタイトル奪取に成功した。2着は2番人気のウインマーベル、3着には4番人気ヴァトレニが入り、1番人気に支持されたトウシンマカオは4着に敗れた。

 名手ルメールに導かれ、ヴェントヴォーチェが強烈な末脚で初タイトルをつかみ取った。2走前の函館スプリントSが2番人気、前走のアイビスSDでは1番人気の支持を受けたが、ともに不完全燃焼の競馬で期待に応えられず。そのうっぷんを晴らすかのように、重賞3度目の挑戦でVロードを突き抜けた。

 ルメールとは今回が初コンビ。発馬直後には手綱を引くシーンがあり、「スタートをした後に前の馬とぶつかって」と道中は後方2番手から。それでも無理をすることなく脚を温存し、3角過ぎから徐々に進出した。内の馬場を嫌ってか、ライバルが外へと進路を取る中、内めをスムーズにエスコート。最後の直線はヴァトレニウインマーベルの間を割って力強く伸びた。

 「自分のリズムで走ればいい瞬発力を出してくれると思っていた。3、4コーナーで内からスムーズにさばけて、最後はいつもの脚。スプリンターだから段々と強くなる。重賞も勝ったし、上のクラスに行けるね」と鞍上は、5歳馬のさらなる伸びしろに期待する。

 担当する高橋助手は「体調はアイビスSDの方が良かったけど、悪くならず踏ん張ってくれた馬の精神力がすごい。以前は体質が弱くて長く休んだりしたこともあったけど、成長してくれていると思います。昔から力はあった馬なので」と重賞初Vを喜んだ。

 今年の古馬スプリント路線は、複数の重賞を勝った馬が不在で混迷を極めている。遅れてきた快速5歳馬がこの秋、一気に頂点まで駆け上がっても不思議はない。

提供:デイリースポーツ

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