秋競馬の開幕を告げるハンデキャップレースであり、サマーマイルシリーズ創設後は、その最終戦として位置づけられた。シーズン初頭のハンデ戦らしく1番人気馬は【3-0-1-6】で、トップハンデ馬も【0-2-1-10】と苦戦傾向が続いている。
◎
ファルコニアは小倉競馬場の15番枠を引き当ててしまった
中京記念が3着で、苦手とされる柔らかい馬場での
マイラーズカップも3着。2000m戦でデビューし、中距離を使われながら少しずつ距離を縮めて近走はマイルを連続して使われているが、いつも自分の能力はしっかりと出し切るタイプ。デビューから18戦のキャリアの中で、これまで大きく崩れたのは
神戸新聞杯くらい。5着以内16回という堅実派だ。今回は春の
皐月賞以来という中山開催の開幕週。
ディープインパクト産駒が得意とする時計勝負の良馬場を舞台に惜敗続きにピリオドを打ってほしい。
〇
インテンスライトは中山マイルで8戦して3勝2着2回3着1回。3歳春は
プリンシパルSで3着馬とハナ差4着だった。基本、先行力を武器とするが、春のダービー卿CTは久しぶりの重賞競走の流れに戸惑うかのように後方からの競馬となる中で勝ち馬から0.4秒差6着だった。祖母は
最優秀2歳牝馬の
スティンガーという良血馬。当時と同じ54kgで良馬場ならチャンスがありそうだ。
▲
ミスニューヨークは3歳時には
秋華賞5着で、昨年の
ターコイズS優勝馬。この時は道中最後方を追走し、最後の直線で豪快に伸びた。この1戦を含め中山コースは5戦して3勝3着1回。春の
中山牝馬Sも勝ち馬から0.1秒差3着と崩れない。しかし、その一方で全5勝中、重馬場、やや重馬場で4勝。開幕週の馬場を問題にしなければあっさりのシーンもありそうだ。
△
ダーリントンホールは
共同通信杯の優勝馬。今年に入ってから
洛陽S2着、
エプソムカップ3着、ダービー卿CT3着と堅実だ。いろいろな距離を使われているうえに長い休養もあったが、マイルが向きそうだ。△
クリノプレミアムは53kg
中山牝馬S優勝馬で、54kg
福島牝馬S2着馬。
ヴィクトリアマイルも着順は悪いが2着
ファインルージュから0.7秒差なら悲観することもなさそうだ。重賞勝ちを経験している中山コースで改めて期待したい。