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【セントウルS】メイケイエール 圧巻レコードV 重賞6勝目で悲願G1に弾み

デイリースポーツ
  • 2022年09月12日(月) 12時43分
 「セントウルS・G2」(11日、中京)

 残暑の桶狭間で行われたスプリンターズSの前哨戦は、断然の1番人気に推されたメイケイエールが完勝。課題だった折り合いを難なくクリアし、本番へと弾みをつけた。JRA重賞6勝目は、ソダシと並ぶ現役最多タイ。勝ち時計の1分6秒2は、16年高松宮記念でのビッグアーサーの記録を0秒5更新するコースレコード。2着には6番人気ファストフォース、3着に4番人気サンライズオネストが入り、2番人気のG1馬ソングラインは5着に敗れた。

 アイドルホースがまた一つ、新たな勲章を手にした。単勝1・7倍の圧倒的な1番人気に支持されたメイケイエールは、五分のスタートを決めてスッと5番手へ。逃げ馬がかなり速いラップを刻んだこともあり、課題の折り合いは今までで一番スムーズだった。直線で追いだしを開始すると、抜群の手応えでライバルをあっさり一蹴。大歓声を背で感じながら、2馬身半差でVゴールを駆け抜けた。

 ゴール後、スタンドはさらにどよめいた。記録した勝ち時計は1分6秒2。従来のレコードタイムを0秒5更新するものだったが、「時計は結果的についてきた」と主戦の池添に驚くそぶりはない。「今回は勝負どころで促さないといけないくらいで、折り合いに関しては楽でした。周りの先輩、後輩もめちゃくちゃ気にしてくれる馬。いい感じで本番を迎えられると思います」と、パートナーの健闘をたたえた。

 管理する武英師も、これまで以上に手応えを得た一戦だ。「シルクロードSは内枠で前に壁をつくれたが、外めの位置で折り合えたのは初めて。時計を見ても強い内容だった」と納得の様子。馬体重は14キロ増で自身最高となる484キロ。「余裕残しだったわけじゃないが、キチキチの仕上げでもなかった。少しお釣りを残せたかな」と、本番に向けての上積みも望める状態だ。

 これで重賞勝ちは6つ目。主戦、指揮官が「欲しいのはG1タイトル」と口をそろえるように、目指すのはこの先の頂点だ。4度跳ね返されたG1の壁を乗り越えるには、これ以上ないステップを舞った。

提供:デイリースポーツ

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