10月2日(日)にフランス・パリロンシャン競馬場で行われる
凱旋門賞(G1)を控え、
ステイフーリッシュで参戦する予定の
C.ルメール騎手が14日、栗東トレーニング・センターで取材に応じた。コメントは以下の通り。
「前走(
ドーヴィル大賞)は休み明けでしたが、良い競馬でした。フランスの馬場に慣れてきたと思います。さすが
ステイフーリッシュでしたね。マイペースで走って、だんだんペースを上げていきました。勝ち馬は強かったですし、2着は仕方ないと思います。レースには乗っていませんが、見ていると状態は70〜80%だったと思います。
凱旋門賞を勝つには120%が必要ですね。矢作先生を信頼しています。
ステイフーリッシュはスタミナがありますし、いろいろな経験をしたタフな馬です。馬場が重たくならず、普通の馬場になれば、本当の
ステイフーリッシュの競馬ができると思います。前走が8月末で、
凱旋門賞が10月2日というレースのローテーションも良いと思います。フレッシュネス(新鮮さ)と、コンディションのコンビネーションが良くなると思います。日本馬は深い馬場に慣れていませんから、良い馬場状態の方が良いと思います。
(
ステイフーリッシュに)コースは合っていると思います。
ドーヴィルもパリロンシャンと同じ右回りでした。乗りやすい馬ですし、いろいろな競馬場で使ってきましたし、たぶん大丈夫です。バーイードが出走してくれば、とても強いと思います。2400mはまだ走っていませんが、前走(英インターナショナルS)は強かったです。ニエル賞を勝ったシムカミルも強いですね。
昨年の
凱旋門賞を勝ったトルカータータッソは、雨が降ればビッグチャンスだと思います。ドイツの馬は深い馬場が得意ですからね。
タイトルホルダーも強いです。
フロントランナーのタイプですね。タフな馬で、ずっと同じペースを維持することができます。前走の
タイトルホルダーはとても強かったです。
ステイフーリッシュはドバイでも3番手を追走していましたし、2・3番手に行くかもしれません。スタートは上手いので、前の方には行けますが、
タイトルホルダーもいますし、逃げられないのではないかと思います。
凱旋門賞はもちろん特別なレースですね。
ケンタッキーダービー、
エプソムダービー、
メルボルンカップ、そして
凱旋門賞は世界でも
トップレベルで、特別な、有名なレースですね。
凱旋門賞の日の雰囲気は、いつもと違います。全レースがG1ですからね。ファンの中でもテンションが違うのを感じます。日本の馬で挑めるのはうれしいです。日本の馬の勝利を待っています。
JRAのジョッキーとして、日本の馬で勝てればすごく喜ぶと思います。日本に
凱旋門賞の勝利を届けたいです」
(取材:山本直)
ラジオNIKKEI