今週も中山&中京の2場開催。先週末は台風の影響による風や雨に悩まされたが、今週も全国的に雨模様に…。またもや馬場状態がレースの焦点となりそうだ。
重賞は、日曜日にふたつ。まずは中京競馬場では
菊花賞トライアル戦GII・
神戸新聞杯(中京芝2200m)、そして中山競馬場では古馬GII戦・
オールカマー(中山芝2200m)が行われる。
オールカマーは一昨年の3冠牝馬
デアリングタクト出走で注目を浴びるが、馬券的には面白そうな
神戸新聞杯のほうに注目。過去10年データを使って、馬券ヒントを探っていく。
注・中京芝2200m開催は20年以降の2年。それ以前の
神戸新聞杯は阪神芝2400mでの開催だった。
1.やっぱり1番人気馬が強いレース?
いつものように、まずは上位人気馬のチェックから。
神戸新聞杯では過去10年、1番人気馬は7勝もしている。成績は【7-1-0-2】。馬券圏外になってしまった2回は、どちらも4着に頑張っている。1番人気馬はかなり信用していいレースということができるだろう。
なかでも12年
ゴールドシップ、13年
エピファネイア、16年
サトノダイヤモンド、20年
コントレイルの4頭は、
神戸新聞杯1着から次走のGI
菊花賞も勝っている。いずれも関西馬&前走ダービー組という共通項アリ。つまり今年も同条件を持つ馬が1番人気1着となれば、次走
菊花賞でも1着の可能性が限りなく大きくなるわけだ。
今年はその条件に当てはまりそうな
プラダリアが1番人気になりそう。しかし過去の1番人気での勝馬たちに「
青葉賞経由」というタイプはいない。この点が若干引っかかる。
一方で「
皐月賞⇒ダービー」というローテだった人気馬は好走する傾向。今年、その2走を経由しているのは
ビーアストニッシドと
ジャスティンパレスの2頭だけとなる。どちらも中位人気になりそうだが、一発はあると思っている。
2.関西馬強し! 関東馬は良くても3着?
先週の
セントライト記念は、関東馬がわりと好成績の傾向があった。しかし
神戸新聞杯は、反対に「関西馬圧倒」のレースである。
過去10年、勝ち馬は9頭が関西馬。ただ1頭の例外が17年の
レイデオロだけ。その
レイデオロは前走ダービー1着馬。鞍上ルメールという1番人気だった。それ以前の関東馬の勝ちとなると03年
ゼンノロブロイまでさかのぼらないとならない。その前は02年
シンボリクリスエス。つまり関東勢としては藤沢和厩舎以外このレースを勝っていないのだ。
さらに馬券圏内過去10年の30頭にしてもこの傾向は顕著。30頭中、関東馬は
レイデオロと、20年の3着
ロバートソンキー(14番人気)だけ。今年もわずか2頭と、出走数自体が少ない関東馬。ルメール鞍上で
パラレルヴィジョンなどは人気になりそうだが、条件的には良くて3着ということになるのかも?
3.出目の偏りは? 圧倒的な相性良い騎手とは?
神戸新聞杯で枠の有利不利はあるのだろうか? 中京芝2200mは、スタートから第一コーナーまでが直線で長いので、枠による有利不利はないようにも思えるが…。
確かに20年のようにフルゲート18頭立てだった年でも、1枠2番
コントレイルが勝ち、大外18番の
ヴェルトライゼンデ2着なのだから、内外大きな差はないといえる。過去10年データとしても、かなり枠は満遍なく馬券圏内になっている。
とはいえ、1着馬は2・6・7枠からは出ていない。馬券圏内としては、特に1&2枠が出目少ない。まあ、さほど気にする必要もないデータではあるが…。
一方、勝利騎手はルメールが圧倒の4勝。福永騎手が2勝、残りは違う騎手たちが勝っている。ルメールは今年
パラレルヴィジョンに騎乗予定。プラスマイナスどちらのデータもあり。さて結果はどうなるのか? ちなみに中京開催となった近2年は、2年連続で池添騎手が馬券圏内キープ中。
プラダリアにとっては心強い鞍上といえるだろう。
(netkeiba編集部)