「
凱旋門賞・仏G1」(10月2日、パリロンシャン)
歴代最多となる4頭の日本馬が挑戦する22年の
凱旋門賞。初の栄冠獲得に向けたラ
イバルとなる有力外国馬を紹介する。
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10戦全勝の世界最強馬バーイードの回避によって混戦模様になったものの、まだまだ海外には強豪が存在する。中でも日本馬の大きな壁になると目されているのが、複数のブックメーカーが1番人気にしている3歳馬のキャメロット産駒ルクセンブルクだ。
2歳時はフューチュリティTを含む3戦3勝。3歳は初戦の英2000ギニーで3着と初黒星を喫した。その後、筋肉を痛めた影響で英ダービーを回避するなど、春は順調さを欠いたものの、8月の
ロイヤルホイップSを勝って復活。前走の愛チャンピオンSでは、仏ダービーと
エクリプスSを連勝中だったヴァデニ、パリ大賞覇者の
オネストなどの強豪を撃破し、堂々と
凱旋門賞の主役候補に名乗りを上げた。
6戦のキャリアで2400メートルの経験がない点は不安視されているが、07年
ディラントーマス、16年ファウンドで
凱旋門賞を制したアイルランドの名伯楽A・オブライエン師の手腕をもってすれば問題はないだろう。過去100回の歴史で60回が3歳馬が勝っているように、年齢的なアドバンテージもある。12年
凱旋門賞で7着に敗れた父のリベンジを果たす実力は備わっている。
提供:デイリースポーツ