10月2日(日)に中山競馬場で行われる第56回
スプリンターズステークス(GI)に出走を予定している
ファストフォース(牡6、栗東・
西村真幸厩舎)について、追い切り後の梛木孝幸調教助手のコメントは以下の通り。
「前走の
セントウルステークスは、春の
高松宮記念もそうだったのですが、中京コースということもあって、自分の形には持ち込みやすかったように感じます。自分の形に持ち込んだ後の粘りはいいものがありましたし、勝った馬は強かったですが、この馬自身もいい時計で走っていますので、本番に向けていいレースが出来たのではないかと思っています。夏場に使ったわりには疲れも見せず、タフな部分を見せてくれたと思いますし、7月から3戦使った後でも疲れは見せていないので、このまま順調に行ってくれればと思います。
前走の後、1週間は楽をさせるような形で、しっかり目に見えない疲れまで抜いてあげるような意識で調整して、その後は使ってきている馬なのでやりすぎないように調整してきました。最終追い切りも、馬が行く気を見せる中で、やりすぎない程度の調整だったのですが、いい動きが出来ていましたし、いい形で送り出せると思います。
いい意味で力みが無いところがこの馬の持ち味です。競馬ではもう少し闘争心が欲しいところもあるのですが、いつも通り力は出してくれる馬なので、競馬の中で自分の形に持ち込めるかどうかというところですね。高いレベルのレースになると、前半の速い流れに対してもう少し対応が欲しいと思うので、他の馬が速い中、どのように位置を取れるかどうかというのが課題になってくると思います。中山の1200mは、最初に下り坂があるぶん、ペースが速くなりやすいので、そういう中でポジションを取り切れていればいいのですが、その後にタメが欲しい馬なので、なるべくそういう流れになってくれればいいと思います」
(取材:三浦拓実)
ラジオNIKKEI