春に好評だったG1企画の「展開王」がこの秋も再登場!!数多くある予想
ファクターの中から、展開面にスポットを当てて勝ち馬をあぶり出していく。秋初回の「
スプリンターズS」で高木翔平記者が導き出したのは内枠のあの馬。
展開の鍵を握るのはもちろん最内枠の
テイエムスパーダ。テンのスピードならス
プリントG1でも最上位だろう。とにかく強烈だったのが2走前にレコードで制した
CBC賞。前半3F31秒8は、今年の
アイビスSD(同32秒3)よりも速かった。だが、考慮したいのは異様な高速馬場、48キロの軽量、怖いもの知らずの新人・今村のリードが重なったということ。次戦の
北九州記念も高速馬場で前半3F32秒8のハイではあるが、これは過去10年の
スプリンターズSにおいてはほぼ平均ペース。その前走のラストで明確に甘くなったことに加え、隊列が決まりやすい枠順。現実的なペースに落ち着くのではないか。
展開の恩恵を得るのは◎
ジャンダルムだ。何より2番枠がいい。内の
スパーダを行かせ、すんなりとインを走りながら2番手をゲットできる。先週の中山芝は12戦が行われ、8番枠より内の馬が実に11勝。インの芝がかなりの好状態をキープしており、外を回れば厳しい競馬となる。
ジェラルディーナが勝った
オールカマーも2、1、3番枠の順に決着。5、6、7番人気の伏兵たちが馬場の恩恵を最大に生かした形だった。
春の
高松宮記念は重馬場のハイペースを果敢に先行して11着。それでも勝ち馬とは0秒4差だけだった。日曜は好天予報。ペース、枠、馬場状態が味方すれば春に泣いた差は埋まるはずだ。本来、休み明けは走らないタイプなだけに5カ月ぶりだった前走の
北九州記念(17着)は度外視OK。
オーシャンSで勝利実績もある中山芝1200メートルで悲願のG1タイトルを手にする。(2)から。
スポニチ